サケ密漁取締り訓練 赤外線カメラ搭載ドローン初導入 北海道

北海道で秋サケ釣りのシーズンが本格化するのを前に、十勝の広尾町で19日、密漁を取り締まる訓練が行われ、赤外線カメラを搭載したドローンが初めて導入されました。

この訓練は、警察や十勝総合振興局などが行ったもので、毎年、秋サケ釣りの人たちでにぎわう広尾町を流れる楽古川に関係者30人が集まりました。

訓練は、川の河口付近で密漁をしている人が茂みに逃げ込んだという想定で行われ、赤外線カメラを搭載したドローンが初めて導入されました。

道の職員がドローンを操縦して、密漁者役の人の居場所を上空から見つけ、警察官が検挙するまでの流れを確認していました。

道内では、秋サケの資源の回復を目的に、道の規則で一定の期間、十勝川や広尾川などでのサケやマスの釣りが禁止されていて、違反すると6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。

十勝総合振興局水産課の富樫佳弘漁業管理係長は「これからサケ釣りの盛んなシーズンになりますが、川の釣りなどにはいろいろなルールがあるので、しっかり守って釣りを楽しんでいただきたいです」と話していました。