三菱UFJ銀行によりますと練馬支店と玉川支店で店頭業務の責任者を務めていた管理職の行員が、支店の貸金庫を無断で開け、中に入っている金品を盗み取っていたことが10月末にわかったということです。
この管理職は貸金庫の管理を担当していて、銀行が詳しく調べたところ先月までの4年半にわたって盗みを繰り返し、被害にあった人はこれまでにわかっているだけでおよそ60人、被害の額は本人や被害者の話などから時価にして10数億円に上るということです。
利用客から「貸金庫に入れていたものが減っている」といった趣旨の相談を受け、本人に確認したところ盗んだことを認めたということで、銀行は11月14日に懲戒解雇にしたとしています。
ほかの支店の貸金庫では被害は確認されていないということです。
三菱UFJ銀行は「厳粛に受け止め深く反省するとともに、お客さまならびに関係者の皆さまに心よりおわび申し上げます。お客さまへの被害補償、真因分析に基づく再発防止などの検討も速やかに進めてまいります」とコメントしています。
三菱UFJ銀行 支店管理職が貸金庫から盗み 被害10数億円 約60人
メガバンクのひとつ三菱UFJ銀行は、支店に勤務していた管理職の行員が支店の貸金庫を無断で開け、時価にして10数億円の金品を盗み取っていたと発表しました。被害にあった人の数はおよそ60人に上るということで、銀行は補償に向けた対応を急ぐとしています。