近くて便利──。これほど端的にコンビニエンスストアの存在意義を表現している言葉はないのではないか。最大手のセブン-イレブン・ジャパンはこのところ、事あるごとに「近くて便利」を強調している。必要なものがいつでもすぐに近所のセブン-イレブンで手に入ることをアピールするキーフレーズだ。
そんなセブン-イレブンが近くて便利をさらに追求するべく、2018年6月1日に開始したのがスマホアプリ「セブン-イレブンアプリ」である。アプリの「会員コード」を会計時にレジで提示すれば、買った商品に応じて「バッジ」が付与される。「おにぎり・寿司」「パン」「お店巡り」など複数のバッジが用意されている。一定の点数がたまると「銅」「銀」「金」「プラチナ」とバッジがランクアップしていき、それに応じてクーポンなどの特典がもらえる。
同時に、セブン&アイ・ホールディングスのグループ共通ロイヤルティープログラムとして「セブンマイルプログラム」もスタート。買い物1円につき1マイルがたまり、一定数に達すると、やはり特典がもらえる。
セブン-イレブンは今回のスマホアプリを「『楽しい』『お得な』新しいお買い物体験を提供するツール」と説明している。もっとも、セブン-イレブン側からすれば、「個客」の購買行動を把握するための新たな手段といえる。