今回が最終回となる「USBからVGAまで、インターフェース大全」特集。
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今回は映像伝送のインターフェースであるVGA、DVI、HDMIを解説しよう。
VGA
VGAはパソコンとディスプレーをアナログ信号を使って接続するためのインターフェースである。
1987年に発売された米IBM製パソコンのPS/2で初めて採用された。それから現在まで使われ続けている。
コネクターはD-Sub 15ピンと呼ばれる形式で、5個ずつ3列に端子が配置されている。
ユニークなのは、他のインターフェースと違い、パソコンなどが搭載するレセプタクルがオス、ケーブルに付いたプラグがメスになっている点だ。これはPS/2で採用されたときに、RS-232-CといったD-Subを使った他のインターフェースと間違わないようにするためである。
VGAを標準で搭載していないパソコンが増えてきたが、依然として広く使われている。ビデオカードの多くにデジタル接続と並んで搭載されている。
VGAはもともとブラウン管を使ったアナログディスプレー向けに開発された規格である。パソコン内のデジタル信号を、いったんアナログ信号に変換してからケーブル上を伝送する。そのため、HDMIやDVIといったデジタル信号のまま送る方式のインターフェースと比べると画質は落ちてしまう。