パナソニックの3Dモニター
パナソニックの3Dモニター
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パナソニックの「フルHD手術室」のコンセプト展示
パナソニックの「フルHD手術室」のコンセプト展示
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東芝の3Dモニター
東芝の3Dモニター
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ソニーの内視鏡手術向け3Dシステム
ソニーの内視鏡手術向け3Dシステム
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 3次元(3D)表示に関する展示が、2011年11月16~19日にドイツ・デュッセルドルフで開催中の「MEDICA 2011」で相次いでいる。

 例えばパナソニックは、内視鏡手術用の3D液晶モニターを展示。32型でフルHD(1920×1080画素)の液晶パネルに、有沢製作所の偏光フィルタ「Xpol」を張り合わせたもの。円偏光方式のメガネを利用することで、3D映像を見ることができる。

 さらにパナソニックは、同モニターに、フルHDの手術用カメラや、フルHDの手術映像記録装置などを組み合わせた「フルHD手術室」のコンセプト展示も実施。同社の映像技術の活用をアピールした。

 東芝(東芝モバイルディスプレイ)は、21型の裸眼3Dモニターを展示した。画素数は1280×800。インテグラル方式を採用した液晶パネルで、既に同社のテレビとして実用化されているのとほぼ同じものである。今回は、医療用への応用を視野に、医用画像を表示させて同分野への展開の可能性を探っていた。

 この他、ソニーやドイツKarl Storz社など多くの企業が内視鏡手術向けの3D映像システムを展示していた。まだ現時点では医療現場への3D技術の実際の導入例は少ないが、今回の展示見る限り、今後の大きな流れになりそうだ。