NECは、人工衛星の組み立てと評価・試験を行う新工場「衛星インテグレーションセンター」を稼働し、報道陣に公開した(図1)。同社の府中事業場の敷地内に建設したもので、質量3tクラスの大型の人工衛星の場合で、同時並行で最大4機まで組み立てられるという。また、同社がこれまで小型の人工衛星を組み立てていた同社相模原事業場内の既存工場と合わせると、同時並行で最大8機までの人工衛星を組み立てられるとしている。
同インテグレーションセンターには、後述するように、大きな作業室や大型の環境試験設備があるのが特徴だ(一部の試験設備は今後導入し、2014年度内に稼働可能となる予定)。それにより、大型の人工衛星を含めて自社一貫生産を可能とする。これにより、生産効率を上げられる上、QCD(品質、コスト、納期)を担保しやすくなるという。