写真1●ITpro EXPO展示会で展示したUnitBase(写真:中村宏)
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 ITpro EXPO AWARD 2011で優秀賞に選ばれたのは、ジャストシステムが出典したノンプログラミングWeb-DBソフト「UnitBase」である(写真1)。「顧客管理システム」や「問い合わせ管理システム」といった、データを登録して検索/活用するタイプの業務アプリケーションを、ノンプログラミングで構築できる。

 展示会場では、2012年12月に出荷する新バージョン「UnitBase 3.0」の目玉機能として、Excel形式での帳票出力機能を初めて披露した。UnitBaseで管理しているデータを使って、「見積書」「納品書」「請求書」などの帳票を、Excelファイルとして出力できる。ユーザーからの要望が多かった機能の一つであり、「実際に展示ブースを訪れたユーザーからの反応も大きかった」(ジャストシステム エンタープライズ事業部企画部セクションチーフ 星雅人氏)という。

現場のデータ活用を支援

写真2●データベース登録/検索アプリをノンプログラミングで開発できる
写真2●データベース登録/検索アプリをノンプログラミングで開発できる
(ソリトンシステムズの資料より引用)
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写真3●タブレットからの利用も可能
写真3●タブレットからの利用も可能
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 UnitBaseの意義を同社は「情報システム部門ではなく、業務を知っている現場が自ら作ることができるデータベース」(星氏)と説明する。「商用のデータベース管理システムは高価で難しい。一方でExcelは個人がバラバラに管理している。この両者の間を埋め、データ活用の現状を改善する」(星氏)のが狙いである。

 実際に、UnitBaseを使うと、Webブラウザー上で、マウスを使ったドラッグ&ドロップ操作だけで、Web型で動作するデータベースアプリケーションを開発できる。例えば、データの項目を決めて画面に配置するだけで、項目の値を入力する画面が完成する(写真2)。入力されたデータの検索/抽出/閲覧も、Webブラウザーからノンプログラミングで行える。

 UnitBase 3.0はタブレットなどのスマートデバイスから利用することも可能だ。ITpro EXPOの展示会場ではiPadからの利用をデモしていた(写真3)。