ハンモックは2006年10月10日、インターネットを通じてウイルス対策ソフトを無償で提供するサービスを開始したと発表した。ハンモックは従来から、広告の配信を希望する企業と契約し、配布したソフトウエアの実行と同時に広告を表示させるサービス「e-アドバ」を展開している。広告収入によって、ソフトウエアの無料配布を実現する仕組みだ。今回、配布可能なソフトウエアに、アンラボが開発するウイルス対策ソフトおよび「Winny」などの検出ソフトを追加した。
ユーザーは、ハンモックが運営する「グレバ」や、同社と契約する企業のWebサイトから、「informer」と呼ばれる小規模なソフトをダウンロードする。informerには利用可能なソフトウエアが登録されており、目的のソフトウエアを選べば実行される。ウイルス対策ソフトのほか、アダルトサイトなどユーザーが指定したWebサイトをブロックするURLフィルタリングソフトや、RSSの受信、天気予報の表示といったソフトウエアも用意している。
今回提供を開始したウイルス対策ソフトには「ECサイトを運営する企業などが関心を示している。悪意のあるソフトウエアがユーザーの購入意欲を低下させる危険性があり、その不安を取り除く目的でウイルス対策ソフトをWebサイト上で配布したいというニーズがある」(ハンモック)。今後は、路線検索や家計簿ソフト、スパイウエア検出ソフトなども追加する予定だという。