横浜銀行は2014年2月5日、カード偽造事件で逮捕されたシステム委託先の元社員がキャッシュカード80口座、クレジットカード52口座の合計132口座の情報を不正に取得していたと発表した(関連記事1:横浜銀行のデータ不正取得事件、同行システムは富士通製メインフレームを利用、関連記事2:横浜銀行のシステム委託先社員、カード偽造で数千万円を不正に引き出し)。

 元社員が2月5日に、支払用カード電磁的記録不正作出および不正電磁的記録カード所持の容疑で、神奈川県警に逮捕されたことを受けて公表した。

 元社員はATMの保守管理業務における解析作業を通じて、横浜銀行のATMを利用した顧客のカード情報を取得。その情報を元にキャッシュカードを偽造し、顧客の口座から現金を引き出していた。132口座はすべて、横浜銀行以外の口座だという。

 元社員は2013年に窃盗罪容疑で神奈川県警に逮捕されていた。横浜銀行は同12月にその連絡を受け、捜査に協力してきた。