マーケティング調査会社のメディアインタラクティブは2011年1月20日、インターネットユーザーを対象に実施した「スマートフォンの利用に関する実態調査」の結果を発表した。調査結果からは、スマートフォン利用者の6割強が、スマートフォン購入後もいわゆる「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯電話端末をなかなか手放せずにいる実態が浮かび上がった。
今回の調査は、2011年1月12日から14日までの3日間、全国のインターネットユーザーを対象にWebアンケート方式で実施した。有効回答人数は500名。設問数は合計8問で、スマートフォン所有の有無や今後の購入予定などについて尋ねた。
まず、現在スマートフォンを所持しているかどうかを尋ねたところ、「所有している」と回答したユーザーは全体の16.8パーセントにとどまった。そこで、「所有していない」と回答した83.2パーセント(416人)のユーザーに対して購入予定を尋ねた。すると、「すぐに購入したい」と答えたユーザーは2.2パーセントと少なかったものの、「検討中」あるいは「検討する」と回答した購入意欲を持つユーザーの割合は合計で46.4パーセントに達し、半数近くのユーザーがスマートフォンの購入に前向きであるという結果となった(図)。
「長寿命のバッテリー」を望む声がダントツ
興味深いのは、既存のスマートフォンユーザーに対して従来型携帯電話の所有の有無を尋ねた質問である。従来型携帯電話も「所有している」と回答した人の割合が61.9パーセントに達し、スマートフォン購入後も“ガラケーとの2台持ち”をしているユーザーが半数を超え6割強に達する結果になった。
2台持ちをしているユーザーの割合を通信事業者別に見ると、大手携帯電話事業者3社ではソフトバンクモバイルのユーザーが57パーセントと最も低く、次いでKDDI(au)ユーザーが68.8パーセント、最も高かったのはNTTドコモのユーザーで76.7パーセントだった。
スマートフォンに欲しい機能やサービスについて複数回答で尋ねた質問では、スマートフォンを所有しているユーザーの回答も、所有していないユーザーの回答も「長寿命のバッテリー」がダントツで高いという結果が出た。現行のスマートフォンに対して、ほとんどの人がバッテリーの持ちが悪いことを強く不満に感じていることが明らかになった。