いまのご時世、カメラといえばスマホについてるもの。写真も動画もカンタンに撮れて、しかも画質も良い! 仕上がりはその場で確認、すぐに友だちに送ったりSNSに投稿したりできて、サイコー!
……だけど、なぜか「アナログっぽさ」って、惹かれてしまいませんか?
あとから仕上がりを確認するときのワクワク感や、予想できないボケや光の入り方でなんともいえない味が生まれる瞬間。思い通りにならないからこその魅力。
そんな「アナログっぽさ」と、デジカメの持つ「気軽さ」の究極系!? ちっちゃくてかわいいデジタルトイカメラ「Pieni Ⅱ (ピエニ Ⅱ)」を使ってみました。
あえて低画質&出来上がりの予測がつかないトイカメラを使ってみてわかった、メリット&デメリットをご紹介します。
【ちっちゃ!「Pieni II」ってこんなカメラです】
ご紹介するのは、131万画素のデジタルトイカメラ「Pieni II」。数字だけ見てもパッとイメージはしにくいですが……参考までに、「iPhone 13」のカメラの画素数は1200万画素です。
パッケージに同封されているのはカメラ本体・ストラップ・USBケーブルの3つです。写真で見ると、そんなに小さくなさそうに見えるかもしれませんが……。
実際は、手のひらよりずーっと小さいミニミニサイズ。見た目がいかにもクラシックなカメラ! というデザインなので、ミニチュア感が増して可愛いんです♡
「ON/OFF」ボタンが電源とシャッター、「MODE」が静止画と動画の切り替えです。ファインダーっぽい穴ありますが、本体がかなり小さいので、のぞきながらの撮影はできないものと思ってください(笑)。
本体のサイドにはマイクロSDカード(別売り)の挿入口。マイクロSDカードがないと撮った写真が記録されないのでその点のみご注意を。
【使い方もシンプルです!】
使い方は、「ON/OFF」ボタンを約1秒長押しすると電源オン。同じボタンを約3秒長押しすると電源オフできます。
静止画(写真モード)の場合は、そのまま「ON/OFF」ボタンを短押しするだけでサクサクと撮影できます。
「MODE」ボタンを1回押すごとに写真モード→動画モード→音声モードと切り替わる仕組みで、ライトのカラーで判別可能。
動画モードと音声モードは、「ON/OFF」ボタン短押しでスタート、再度短押しでストップといたってシンプルな操作です。
撮った写真は、充電にも使える付属のUSBケーブルでパソコンと接続し、取り込みます。
【実際に写真を撮ってみたよ♪】
というわけで、USBケーブルにつないである程度充電したら、外にでかけて撮影してみることに。
まず室内の窓辺を撮ってみると、光量が足りず少し暗めの仕上がりに。それでもこれはこれで雰囲気が出ているかも。
ちょうど満開時期だった桜の花びらも撮影。もっと色が飛ぶかと思いましたが、薄曇りの日だったこともあり、いい感じのしっとり具合です。
いっぽう、晴れの日に撮ったお花屋さんの店先は、明るい色が飛んでしまいました。でも青や紫は綺麗に出ています。
最後に夕暮れ前の空。輪郭はくっきりと映らず、油彩画のような仕上がりに。
【“お子さま向け” としてガチでアリ】
実際に「Pieni II」で撮影した写真を見て感じたことは「これはまさしく“トイカメラ”だなあ」ということ。
スマホ慣れした身からすれば画質はとても低いですし、本体に対してレンズの位置が少し左側についているので、被写体をしっかりフレームに収めるにもコツが必要。残しておきたい場面を記録するのに向いているとは言えません。
でもこれは、決してデメリットだけではないかなと。というのも、「Pieni II」の素晴らしいメリットとして、首から下げていてもまったく重くない、持ってるだけで可愛いというのがあるんですよね。
その点を活かすと考えると、気軽にパチパチ撮るだけでも十分楽しいのでスマホを取り出して構えるほどでもないときに◎。
さらに個人的に、ガチでおすすめしたいのはお子さま用カメラとしての採用。
小さな手に収まるサイズのカメラでたくさん思い出を写して、お家に帰ってからどんな写真が撮れたのか一緒に確認する楽しみまでワンセットになったお出かけは、きっとずっと忘れられないものになるんじゃないかなーと。仕上がった写真でお出かけごとにアルバムなんかを作ってあげるのも良いですね。
もちろん、電源まわりは使い方をサポートしてあげる必要がありますが、決して複雑な機器ではないので、ある程度お子さまでも使いこなせそうなところもポイント高いです。
「Pieni II」は、オープン価格(想定販売価格 税込み4880円)。ゴールデンウィークはもちろん、夏のレジャーシーズンに向けて、いかがでしょう。
参考リンク:トイカメラ Pieni II
撮影・執筆:森本マリ
Photo:(C)Pouch
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