昨夜Amazonプライムビデオで「小さき麦の花」を観た

非常に貧しい境遇の男女が主人公で、
華やかな雰囲気は全くない印象なので、
視聴するか迷ったが、
中国の農村地帯の風景に興味があったので観た
地味な映画ながら、
本当の幸せとは何かを深く考えさせられた
我が夫は映画の主人公の夫ヨウティエと育った境遇が似ている
夫は農家の次男坊で、
貧しい夫の実家では農繁期には勉強もさせてもらえず、
農作業に従事
成人しても父親から「お前にやる財産はない」と言われて育った
長男である兄は農作業もほとんどせずに育てられたのに、
次男の夫はそうではなかった
家畜の世話から家族の介護まで何でもして育ったという
私と知り合った時の夫は、
寮費が格安の大学の寮で生活していたが、
仕送りが足りないので寮の人が捨てたものを着て、
お金がないときは空き瓶を換金してパンを買っていた
私はお金のない苦労を知らずに育ったので、
夫と知り合った時、
夫の生活の有り様を見て驚いたが、
夫は「貧乏だがそれがどうした」と堂々としていたので、
私もカネのある無しと人格とは無関係と思い、
交際を始めた
だが、プライドはあっても貯金ゼロの夫と結婚したことで、
結婚後私の貯金を使い果たす状況にもなり、
財産のない夫と結婚したことを深く後悔した
そのことで何度離婚を考えたか知れない
けれども結婚して40年近く経って、
ここまで別れもせずに一緒に生活できたことが、
自分の人生にとってとても有益なことだったと感じる
時に互いに罵り、傷つけ合ったりという場面もあったけれど、
それでも互いの手を離さずに一緒の時間を過ごした
夫という一人のニンゲンと生活を共にする中で、
夫に対して高慢になる自分の弱さに悲しくなった
思いもかけないことの連続で、
時に困難な時もあったが、
夫が一緒にいてくれたことで、
何とかここまで生きながらえることができた
今回、この「小さき麦の花」の映画を観て、
夫と結婚したことに感謝の思いが与えられ、
私の人生はこれで良かったのだと思うことができた
幸せとは麦の花のように小さい
だがその幸せに気付けたことに感謝したい
今日の夕ごはん

ホッキ貝のカレーライス
白菜と舞茸と揚げの味噌汁
ヨーグルトレッド(蜂蜜とカラントソース)