また、FXは幅広い取引スタイルに対応している点も魅力です。 為替レートの変動で得られる「為替差益」はもちろん、金利の高い通貨を買って保有すれば「スワップポイント(利息のようなもの)」を得ることもできるので、短期取引派にも長期取引派にもおすすめできます。
FX取引の仕組み
FXが取引の対象とするのは、いわゆる「外国為替」ですが、そもそも外国為替とは、ある通貨を別の通貨へ交換することを意味します。そして、ある通貨を別の通貨へ交換する取引ときの比率(価格)が「為替レート」です。
「為替レート」は、いつも同じではありません。
たとえば、100円で1米ドルと交換できるときもあれば、90円で交換できるときや110円がなければ交換できないときもあります。ニュースなどで「外国為替市場の円相場は、1米ドル=○○円で取引されています」などと報じられますが、この「1米ドル=○○円」の部分が、通貨と通貨を交換するときの比率です。
このように刻一刻と変化する為替レートが将来的に上昇するか下落するかを予想して取引(交換・売買)し、予想どおりに動けば利益、外れた場合は損失となるのが、FXの基本的な仕組みと言えます。
このとき交換する2つの通貨の組み合わせが「通貨ペア」です。通貨ペアには「米ドル」と「円」を組み合わせた「米ドル/円」だけでなく、ユーロ、英ポンド、豪ドル、メキシコペソ、中国人民元など、さまざまな通貨の組み合わせが存在します。
通貨ペアの組み合わせには、「クロス円」と呼ばれる日本円が絡んだものに加え、「ユーロ/米ドル」や「英ポンド/米ドル」のように外貨同士の通貨ペアも数多くあり、FX会社の中には100種類を超える通貨ペアを取り扱っている口座もあります。
できるだけたくさんの通貨ペアを取引してみたい、チャートで値動きを確認したいという人は、取り扱う通貨ペアが多いFX口座に口座を開設するのがおすすめです。
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⇒40以上のFX口座を調査して、取引できる通貨ペアの数が多いFX口座をランキングで紹介!
FXで利益を上げる方法
FXで利益を上げる方法は大きく分けると、為替レートの変動を狙って「為替差益で稼ぐ」方法と、「スワップポイントで稼ぐ」方法があります。
・為替差益で稼ぐ
FXには買いからでも売りからでも取引を始められるという特徴があるので、為替レートの上昇を予想して買いから取引を始める場合と、下落を予想して売りから取引を始める場合とで利益の狙い方が変わってきます。具体例を示しながら確認していきましょう。
例えば、米ドル/円の上昇を予想して1米ドル=100円のときに買い、予想どおりに上昇して1米ドル=120円になった時点で売却すれば差額の20円が利益(120円-100円=20円)になります。反対に、予想が外れて為替レートが下落し、1米ドル=80円の時点で売却することになれば差額の20円が損失(80円-100円=▲20円)です。
買った値段よりも高い値段で売却すれば利益、買った値段よりも安い値段で売却すれば損失ということですから、株式の現物取引のやり方や考え方と同じと言えます。
一方で、為替レートが下落すると予想したときに「売りから取引を始める」場合はどうでしょうか?
例えば、米ドル/円の下落を予想して1米ドル=100円のときに売り、予想どおりに下落して1米ドル=80円になった時点で買い戻せば、差額の20円が利益(100円-80円=20円)になります。反対に、予想が外れて為替レートが上昇してしまい、1米ドル=120円の時点で買い戻すことになれば、差額の20円が損失(100円-120円=▲20円)です。
売った値段よりも安い値段で買い戻せば利益、売った値段よりも高い値段で買い戻せば損失ということになります。
同じく、売りと買いどちらからでも取引を始められる金融商品に株の信用取引がありますが、信用取引をするには口座開設後に追加で審査が必要だったり、証券会社から株券を借りるための金利や手数料(貸株料)が発生したりと、実際に取引を始めるまでに初心者にはやや高いハードルがあります。
この点、FXは特別な口座を開設する必要もなければ、手数料などの余計なコストもかけずに、為替レートの上昇と下落、両方の値動きで収益を狙うことができるのが魅力です。
ただし、FXにも「スプレッド」と呼ばれるコストが存在します。スプレッドは、為替レートにおける売値(売るときに適用される値段=Bid)と買値(買うときに適用される値段=Ask)の差のことで、売値より買値のほうが少し高く設定されているのが一般的です。
【※「スプレッド」について、詳しくはこちら】
⇒「【メリット2】取引コストが安い」で、スプレッドについて詳しく解説!
「為替差益で稼ぐ」場合は特に、薄利を狙って取引の回数が増えることも考えられますので、できるだけコストとなるスプレッドが狭いFX会社で取引することをおすすめします。
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⇒主要通貨ペアのスプレッドを調査して、スプレッドが狭いFX口座をランキングで紹介!
また、FXでは取引を翌日以降に持ち越す場合、日々、スワップポイントと呼ばれる利息のようなものが発生することがあります。スワップポイントは、取引の方向(売りか買いか)によって受け取りで発生する場合と支払いで発生する場合があり、支払いで発生する場合はコストとなるので注意が必要です。詳しくは、次の「スワップポイントで稼ぐ」や「【メリット2】取引コストが安い」をご覧ください。
【※「スワップポイント」について、詳しくはこちら】
⇒「スワップポイントで稼ぐ」で、スワップポイントの概要や魅力を解説!
⇒「【メリット2】取引コストが安い」で、取引コストとしてのスワップポイントについて詳しく解説!
・スワップポイントで稼ぐ
「スワップポイント」とは、2つの通貨の金利の差額を調整した外貨預金の利息のようなものです。FXで、相対的に金利が高い通貨を買って金利が低い通貨を売る方向で取引してポジション(※)を保有すると、原則としてポジションを翌営業日へ持ち越すたびにスワップポイントを受け取ることができます。
(※「ポジション(建玉)」とは、決済していない約定のこと。買っているときは「買いポジション」、売っているときは「売りポジション」を保有している状態)
例えば、取引する通貨ペアが「米ドル/円」の場合、米ドルの金利が日本円の金利よりも高いので、米ドル/円の買い(米ドル買い・円売り)ポジションを持ち続けることで日々、日割り計算されたスワップポイントを受け取ることが可能です。
逆に、金利が高い通貨を売って、金利が低い通貨を買う取引をした場合(先ほどの例だと、米ドル/円の売りポジションを保有しているとき)、スワップポイントは支払いとなります。
スワップポイントの水準は、各国の政策金利の差だけで決まるわけではありませんが、昨今は一般的な水準のスワップポイントを提供しているFX会社で米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の買いポジションを保有していれば、銀行の外貨預金などで受け取れる利息と比較しても、格段に有利な金利収益を受け取ることが可能です。
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ただし、同じ通貨ペアでもスワップポイントの水準はFX口座によって異なります。「スワップポイントで稼ぐ」ことを重視するなら、取引する通貨ペアのスワップポイントの水準が相対的に高いFX会社を選ぶのがおすすめです。
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⇒主要通貨ペアのスワップポイントを調査して、スワップポイントが高いFX口座をランキングで紹介!
⇒【最新版】「トルコリラ/円のスワップ比較・ランキング」! スワップポイントが高い、おすすめのFX口座はここだ!
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なお、「スワップポイントで稼ぐ」ことを重視する場合も、相場の流れを考慮せず、ただただポジションを持ち続けることは、おすすめしません。FXは為替レートの動きで利益を狙う(為替差益で稼ぐ)のが基本の取引です。為替レートの変動によってスワップポイントで得た収益を上回る為替差損が発生する可能性もありますので、注意してください。
FXのメリット
FXの代表的なメリットには、「少額から取引できる」、「取引コストが安い」、「24時間取引できる」といったものが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・【メリット1】少額から取引できる
FXには、「少額から取引できる」というメリットがあります。通貨ペアや取引量によっては、数百円や数千円から取引を始めることも可能です。
株の現物取引のように取引対象の受け渡しが生じる一般的な金融商品の場合、取引には「購入価格×取引量」の総代金が必要となります。しかし、FXでは買った価格と売った価格の差額を精算する仕組みが採用されているので、損益のやり取りに必要十分とされる金額を担保に差し入れることで取引することができます。
その担保が「証拠金」と呼ばれるものです。
FX取引に必要な証拠金の金額は、個人口座の場合は本来の取引規模の4%(25分の1)以上であることが法令で定められています(法人口座の場合はFX会社によって異なる)。
(※なお、海外のFX業者の中には、もっと高いレバレッジをかけて取引ができることを謳っているFX業者もありますが、ザイFX!では安全性や信頼性の観点から海外のFX業者での取引は一切推奨していません)
つまり、為替レートが100円のときに1000通貨の取引をする場合、取引そのものの規模は10万円(100円×1000通貨)ですが、実際には、その4%にあたる4000円(10万円×4%)を差し入れることで取引できる計算です。
このような取引を、小さな力で大きなものを動かすことができるテコの原理の英語表記「レバレッジ(Leverage)」になぞらえて、「レバレッジ取引」と呼ぶことがあります。
単純に計算すると、このレバレッジ効果によって、FXは外貨預金と比べると最大で25倍も資金効率の良い取引ができるのです。
ただし、過度にレバレッジをかけるのは、あまりおすすめしません。基本的には投資資金と取引量のバランスを見ながら、レバレッジをかけすぎず、余裕を持った取引を心掛けるようにしてください。
【※「FXのリスクや注意点」について、詳しくはこちら】
⇒レバレッジをかけ過ぎると、取引のリスクが高まる? 注意点について詳しくはこちら!
取引量の面では、FXでは「1000通貨単位」で取引できるFX口座が一般的ですが、一部では1通貨や100通貨など、1000通貨単位よりも小さな単位で取引できる口座もあります。
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その場合、通貨ペアによっては必要な証拠金がわずか数百円というケースもあり、非常に少ない金額から取引をはじめることが可能です。
・【メリット2】取引コストが安い
FXは自動売買などの特殊な注文機能を使わなければ、ほとんどの口座で取引手数料が無料です。
しかし、取引にまったくコストがかからないわけではなく、「スプレッド(spread)」と呼ばれる、売るときに適用される値段と買うときに適用される値段の差が、実質的な取引コストとして生じます。
例えば、主要FX口座の米ドル/円のスプレッドは0.2銭あたりに集中していますが、0.2銭のスプレッドは、実際にはどのくらいのコストになるのでしょうか?
単純に計算すると、1000通貨取引なら2円(0.002円×1000通貨)、1万通貨取引なら20円(0.002円×1万通貨)がコストです。
これは外貨預金などと比較すると極めて低コストではありますが、それでも取引のたびにスプレッド分のコストは必ず発生しますので、できるだけスプレッドが狭いFX口座で取引し、取引コストを抑えることが大切です。
スプレッドは、FX会社が通貨ペアごとに独自に設定しています。どのFX会社に口座開設しようか迷っている方は、メインで取引する通貨ペアのスプレッドが相対的に狭いFX会社を選ぶのもおすすめです。
特に、初心者の方がFX口座を選ぶ際は、日本のFX投資家の取引量が多い米ドル/円や英ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルなどのスプレッドの狭さに注目するといいでしょう。
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また、FXでは米ドル/円やクロス円の売りなど、スワップポイントを支払う方向のポジション(金利が高い通貨を売って、金利が低い通貨を買っている状態)を持ち続けている場合は、ポジションの量に応じて日々、スワップポイントの支払いが生じます。
スワップポイントの支払いもFXの取引コストの一種と考えることができるので、一定期間、スワップポイントを支払う方向のポジションを持ち続ける取引を想定しているときは、支払うスワップポイントの金額が相対的に安いFX口座を選ぶなどの工夫をするといいでしょう。
・【メリット3】24時間取引できる
為替レートは、基本的に24時間休むことなく常に動いています。そのため、FXも祝日を含めていつでも取引することが可能です。
具体的には、各FX会社のメンテナンス時間を除くと、月曜日の朝から土曜日の明け方まで取引できるのが一般的。取引できないのは土曜日の明け方以降から日曜日のほかは、為替市場そのものが世界的に休場となる元日とクリスマスの海外市場のみです。
もちろん、動きが出やすい時期や時間帯、動きが出にくい時期や時間帯は存在しますが、株の現物取引のように証券取引所が定めた時間帯しか取引できない金融商品に比べると、FXは非常に取引時間が長い金融商品と言えます。
ちなみに、為替レートは日本時間の夜の時間帯がもっとも動くと言われています。
これは、日本時間の夜の時間帯(欧州時間~NY時間にかけて)が1日の中で外国為替市場の参加者がもっとも多く、欧米の経済指標の結果発表や要人発言などが出やすい時間帯だからです。
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そのため、FXは日中、仕事などで思うように投資に時間が割けない方にとっても取引しやすい金融商品と言えます。どのようなライフスタイルの方でも各自の都合に合わせて取引する時間帯を柔軟に選べるのが、FXの大きな魅力です。
FX取引の始め方
FX取引を始めるには、まず、FX会社に口座開設する必要があります。口座開設は無料で行うことができ、手続きの流れは、おおむねどのFX会社も同じです。
【基本的なFX口座開設の流れ】
1、スマホかパソコンからFX口座の開設を申し込む(数分程度)
2、本人確認書類やマイナンバー確認書類を提出する
3、FX会社で審査が行われ、無事に通過すれば口座開設完了
4、ログインIDやパスワードが付与される
5、入金して取引開始
最短当日中~2営業日程度で取引できるようになるFX会社も多いですが、最近は本人確認の手段に、eKYC(オンライン本人確認)を採用しているFX会社も多く、その場合、申し込み完了から最短1時間で口座が開設され、すぐに取引を始められるFX口座も増えています。特に口座開設を急ぎたい方には、そういったFX会社がおすすめです。
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ちなみに、FX口座は開設の申し込みはもちろん、開設した口座を維持するためのコストがかかるところはほとんどありません。
気になるFX口座があればひととおり開設し、取引ツールの使いやすさなどを実際に確かめながら、じっくりと自分にあったFX口座を見つけるのもおすすめです。
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FX口座選びのポイント
たくさんのFX会社がありますので、どのFX会社に口座開設すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?
FX会社によって、提供しているサービスや取引ツールに特徴があったり、取り扱い通貨ペアの種類や数に違いがあったり、スプレッドやスワップポイントの水準に違いがあったりしますので、自分自身の取引スタイルや取引の目的に応じて最適なFX会社を選ぶことが大切です。
しかし、初心者の場合は、自分自身の取引スタイルも定まっておらず、どのFX会社が合っているのかわからない…という場合もあるでしょう。
そんなときは、すでにFX取引を始めている投資家に人気のあるFX口座の中から選ぶのがおすすめです。以下では、当サイトの読者が選んだ「おすすめFX会社」を人気ランキングとして紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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⇒ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
それよりも、取引スタイルや取引の目的別にじっくりFX口座を選びたい方は、以下のコンテンツを活用してください。「スプレッド(取引コスト)」や「スワップポイント」、「最低取引単位」、お得な「キャンペーン」情報など、主要な項目別に40以上のFX口座を徹底的に比較して、ランキングで紹介しています。
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FXのリスクや注意点
少額で取引できる点や低コストで取引できる点など多くのメリットが目立つFXですが、当然リスクも存在します。ここではそんなFXのリスクや注意点について、代表的なものをいくつか確認しておきましょう。
【これだけは覚えておきたい! FXの代表的なリスクや注意点】
・元本や利益が保証された取引ではない
・資金効率が良い分、投下資金に対する損益の割合が相対的に高くなる傾向がある
・為替レートが急変し、想定以上に損失が拡大することがある
・相場状況によっては、ロスカット水準がずれて、預け入れた資金以上の損失が発生する可能性がある
例えば、FXは他の一般的な金融商品と同様、元本や利益が保証された取引ではありません。FXで「必ず儲かる」などという、うまい話は存在しないということをよく理解したうえで、取引に挑戦しましょう。
また、FXはレバレッジ取引ですので、証拠金を預け入れることで、預け入れた金額よりも規模の大きな取引ができます。資金効率が良いというメリットもありますが、その分、投下資金に対する利益や損失の割合が相対的に高くなる傾向にあることにも注意が必要です。
このほか、為替市場は非常に規模の大きなマーケットではありますが、世界的な経済危機や大規模な災害(例:2008年のリーマン・ショック、2011年の東日本大震災、2020年のコロナ・ショック、2022年のウクライナ侵攻など)の発生時には為替レートが急激に変動するリスクがあります。
ショックが起こったときでなくても、市場参加者が少なくなる年末年始やクリスマスなどの時期はスプレッドが通常よりも拡大したり、為替レートの動きが大きくなったりすることがあるので、そういったときは大きな損失を被らないよう、いつも以上に資金管理に注意が必要です。
ちなみに、FXには、口座内の資産以上の損失が発生する前にFX会社が強制的にポジションを決済して損失を確定させる「ロスカット」と呼ばれる投資家を保護する制度があり、これにより、原則として口座に預けてある資産以上の損失は出ないようになっています。
ただし、為替レートが急激に動いたときは、本来、ロスカットされるべき水準とは異なる為替レートで決済され、預けた資産以上の損失が発生してしまう可能性があるのです。
FX取引には、こうしたリスクがあるということを頭に入れておきましょう。
そのうえで、損失を限定するためのストップロスの注文(逆指値注文)をあらかじめ設定しておくことと、口座資金に余裕を持たせ、実際の取引規模(取引金額)を常に意識ながら取引することが大切です。
FXの基礎知識について、さらに詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
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