米自動車関税、中国自動車メーカーへの影響は限定的 対米輸出は全体の2%未満

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トランプ米政権は4月3日、米国に輸入される完成車(乗用車とトラック)に対する25%の追加関税を発動した。自動車部品に対する25%の追加関税は5月3日に発動する。なお、4月2日に発表した「相互関税」は完成車・自動車部品には適用されない。

中国乗用車協会(CPCA)の崔東樹事務局長は、2024年に米国に輸出した中国製自動車はわずか11万6000台で、全輸出台数の1.81%にすぎなかったと説明。しかも米国では中国メーカーの自動車は販売されていないため、中国の自動車メーカーは追加関税の影響を受けないと指摘した。

一方、中国の自動車部品メーカーは大きな圧力に直面する可能性がある。中国税関総署のデータによると、2024年の自動車部品の対米輸出額は997億7000万元(約2兆円)で、全体の15%を占めた。

米S&Pグローバル・モビリティによると、2024年に米国で販売された新車1600万台のほぼ半数が輸入車だった。 また、米国で製造した自動車には通常、多くの海外製部品が含まれている。米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社は車載電池の材料を大量に輸入しているため、部品関税引き上げで完成車の製造コストが上昇するとの懸念を表明している。

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(36Kr Japan編集部)

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