南極にいる校長先生に小学生が「質問!」 観測の意義、隊員と伝える
国立極地研究所の教員派遣プログラムで校長として初めて南極を訪れている北海道福島町立福島小学校の長浦紀華(のりか)校長(56)が23日、昭和基地から教え子らに授業をした。子どもたちは、南極に行き働くという夢を実現した長浦校長や観測隊員の話を食い入るように聞いた。
「南極授業」は午後2時から、日本から直線距離で約1万4千キロ離れた昭和基地と福島小をオンラインで結んでおこなわれた。
「校長先生ーー」
子どもたちの大きな声に、基地内のスタジオにいる長浦校長が呼応した。「おはようございます。今、昭和基地は朝の8時すぎです。日本より6時間遅いです」
さっそく、事前に児童から寄せられた質問の「外でぬれたタオルは凍るか」について確かめた。基地前の広場で実演したのは、もう一人の派遣教員、大阪府立三国丘高校の山本那由(なゆ)教諭(34)。タオルを20回ほど回し、「あんまり凍らないですね。素手で触るとちょっと凍っている感じ。今の気温はマイナス6.4度で、いつもはこんなに寒くないですが、今日は特別寒いです。福島町とそんなに変わらないぐらいですね」。南極が今、夏であることを子どもたちに実感してもらう演出だ。
「どうして南極ではインター…