【そもそも解説】ウクライナ侵攻、なぜ事態は動いた 停戦の見通しは
友田雄大
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が電話で協議し、ロシアのウクライナ侵攻(しんこう)の終結に向けて交渉(こうしょう)を始めることで合意しました。侵攻はいつ始まり、どんな経緯(けいい)をたどっているのでしょうか。解説します。
Q ロシアによるウクライナ侵攻(しんこう)はどう始まったのか。
A ロシアのプーチン大統領が2022年2月24日、欧米(おうべい)の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)が「国境に迫(せま)っている」などと根拠なく訴え、侵攻を始めた。プーチン氏は、14年から紛争(ふんそう)が続いていたウクライナ東部でロシア系住民が集団殺害されているとも一方的に主張し、侵攻の口実にした。3年近くが経つが侵攻は止まらず、日々、民間人が犠牲(ぎせい)になっている。
Q 被害の状況は?
A 国連ウクライナ人権監視(かんし)団(HRMMU)によると、ウクライナの民間人の死者数は1万2千人超(ちょう)。住宅や商業施設(しせつ)、インフラの被害(ひがい)も大きい。兵士の死者数は、正確な数は不明だが、両軍合わせて数十万人規模にのぼるという見方がある。
Q 戦況(せんきょう)の推…