霧島市の新ごみ処理施設、来年3月稼働

仙崎信一
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 鹿児島県霧島市が建設中の新しい可燃ごみ処理施設「霧島市クリーンセンター」(仮称)が2026年3月に稼働する。25年度は焼却炉設置など最終工事を予定しており、市はその費用約106億9千万円を新年度予算案に盛り込んだ。

 現在の敷根清掃センター(国分敷根)の老朽化に伴うもので、23年1月、隣接地に建設を始めた。

 市によると、安定稼働できる「ストーカ炉」と呼ばれる方式を採用。発電設備も備え、売電も予定している。処理能力は1日あたり140トン。市全域の一般ごみを処理する。

 設計、建設、運営のすべてを任せるかたちで川崎重工を中心とする企業グループに発注しており、20年間の運転費用(約101億円)も含む総事業費は約241億円になるという。

 敷根清掃センターは昨年12月29日に発生した火災で、二つある焼却炉のうち一つが稼働できず、一部のごみは県内外の自治体に処理を委託している。中重真一市長は「いまの施設を来年度までなんとか持たせ、新しい施設で処理できるように準備を進めていきたい」と話した。

 クリーンセンター建設費を含む新年度の一般会計当初予算案は総額806億6千万円。17日に開会した定例市議会で審議される。

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