長崎原爆で死亡の女子生徒悼む「嘉代子桜」、小学校に植樹

宮田富士男
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 長崎への原爆で亡くなった女学生をしのんで植樹された「嘉代子桜」の苗木が20日、鹿児島市の名山小学校に植えられた。児童らが平和への思いを新たにした。

 嘉代子桜は、長崎市の旧城山国民学校(現・城山小学校)で勤労動員中に被爆死した林嘉代子さん(当時15)をしのび、林さんの母親が1949年に同校に寄贈したもの。平和を願う気持ちを広めようと、原木に接ぎ木をして育てた苗木が長崎県内外に寄贈されている。

 平和都市宣言から今月で35年になる鹿児島市が苗木を譲り受けた。植樹式で児童代表の6年生、二宮愛彩さんは「私一人に世界を平和にする力はありません。みんなの小さな一歩が力になると思います」とあいさつした。

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この記事を書いた人
宮田富士男
鹿児島総局|行政、川内原発、水俣病
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人権