石破茂氏「原発ゼロに近づける努力を最大限に」 自民党総裁選に5回目の挑戦を表明 「政治生活の集大成」

2024年8月24日 12時03分 有料会員限定記事
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自民党の石破茂元幹事長(67)=衆院鳥取1区、12期=は24日、地元の鳥取県八頭やず町の神社で記者会見し、党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に立候補する意向を正式に表明した。立候補に必要な国会議員20人の推薦人については、「20人の方々のご推薦がいただけることになりました」と言明した。
石破氏は安全保障や社会保障などの政策を挙げ、「日本を守り、国民を守り、地方を守り、未来を守る。今度の戦いを政治生活の集大成として、総決算として、最後の戦いと位置づけ、全身全霊で臨んでまいります」と訴えた。自民党派閥の裏金事件を念頭に、「ルールを守る政治、ルールを守る自民党。その政治を確立いたします」とも述べた。
石破氏は、2021年の前回総裁選では、小泉進次郎氏とともに河野太郎氏の支援に回り「小石河連合」と称された。岸田文雄首相が不出馬を表明した今回は、小泉氏、河野氏がともに立候補を目指しており、石破氏や既に出馬表明した小林鷹之前経済安全保障担当相を含め10人以上の名前が取り沙汰される混戦模様となっている。(長崎高大、宮尾幹成)

自民党の石破茂元幹事長=2024年8月20日、東京・永田町の党本部で(佐藤哲紀撮影)

◆選択的夫婦別姓は「あるべきだ」

石破氏は記者会見で選択的夫婦別姓についての考えを問われ、「あるべきだと思っています。男性であれ女性であれ、姓が選べないということによって辛い思いをしている、不利益を受けている、そういうことは解消されなければならない。同姓でいいんだよという方は同姓でいい。しかしながら、別姓にならないことで、いろいろな不利益、権利の侵害を得ているとすれば、それは解消されるべきものです」と説明。
原発については「ゼロに近づけていく努力を最大限にいたします。再生可能エネルギー、太陽光であり風力、小水力、そして地熱、こういう可能性を最大限引き出していくことによって、原発のウェイトは減らしていくことができると思っています」と語った。
詳細な政策は、近く東京都内であらためて記者会見して明らかにするとしている。

◆党員や国民には高い人気を誇るが…

報道各社の世論調査で、首相にふさわしい政治家として常に上位に食い込んできた石破氏だが、7年8カ月に及んだ第2次安倍政権では、特に幹事長を退いた2014年9月以降、安倍晋三首相と距離を置いたことで党内で「冷や飯」を食う立場が定着。2018年と2020年の総裁選では、一般党員や国民からの人気の高さとは裏腹に、国会議員票が伸び悩んだ。
今回の総裁選では、裏金事件によって党の刷新が強く求められる中、派閥の枠組みにとらわれない選挙活動ができる現状を追い風にできるか注目される。

◆2012年は決選投票で安倍晋三氏に敗北

2012年9月の自民党総裁選で安倍晋三氏㊥に敗れた石破茂氏㊨。左は前総裁の谷垣禎一氏=党本部で(千葉一成撮影)

政権復帰に先立...

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