防災庁誘致知事が意欲 東濃地域念頭 「地理的に大変優位」
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政府が設置の検討を進める防災庁について、江崎禎英知事は6日、「本県がその選択肢に上がるよう、設置された場合の国側のメリットも整理しつつ、しっかりとアピールする」と述べ、県内への誘致を目指す考えを表明した。東濃地域を念頭に置いているという。
県議会一般質問で、川上哲也県議(県政自民クラブ)の質問に答えた。防災庁を巡っては、国が防災庁設置準備室を設立し、2026年度中の設置に向けて検討を進めている。
江崎知事は、リニア中央新幹線の開通で東京都との交通の便の向上が期待できることや津波の影響を受けにくいことなどを挙げ、「国の災害対策の中枢が立地する場所として地理的に大変優位」と指摘した。
誘致が実現した場合、「国との連携が取りやすくなるだけでなく、専門家と交流が深まることで、県内の防災人材の育成につながる」と意義を強調し、「出先の機関の設置にとどまった場合でも、メリットは一定程度生み出される」と実現に意欲を示した。