そば処の地位危うい長野、「そば県」打ち出し復権目指す…「産地大賞」1位は福井・山形も知名度

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 江戸時代から「信州そば」の名で知られる長野県の「そば どころ 」の地位が揺らいでいる。新たなそば処として「日本一」を名乗る福井県や「王国」と銘打つ山形県の知名度が上がっているためだ。危機感を抱く長野県は、新たに「そば県」を打ち出し「信州そば」の復権に乗り出す。

ソバの花(長野市で)
ソバの花(長野市で)

 県は15日に信州そばの魅力を発信する「信州『そば県』推進協議会」を官民で発足させる。「うどん県」として有名な香川県のように、長野県も「そば県」としてブランド力を高め、おいしさやもてなしの向上、技術・文化の継承、次世代の育成などを目指す。

 日本 蕎麦そば 保存会による「おいしいそば産地大賞」では、福井県が2023年に3回連続で1位に。ネットメディア「ねとらぼ」による「そばがおいしいと思う都道府県ランキング」でも、24年まで4連覇した。長野県は同ランキングで、2~3位だった。

 福井県は「日本一のそば処」を掲げ、北陸新幹線延伸を翌年に控えた23年からは「福井そば博」を開催している。

 そば店が集中する「そば街道」が13か所ある山形県は23年度、「ラーメン県そば王国」を打ち出した。商標登録し、昨年には同名を冠したイベントも開催した。

 協議会メンバーで、伊那そば振興会長の飯島進さん(71)は「『信州そば』の全国的な知名度にあぐらをかいてきてしまったのかもしれない。官民で連携し、県全体でそばの生産、加工、提供まで全てをレベルアップさせたい」と意気込んでいる。

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