ストリーミング配信というと以前は、機材を用意したり、コストが高かったり、何かと手間のかかるイメージがありました。ところが、最近は無料で配信できるサービスも登場しています。今回紹介するのは、そうしたライブ配信サービスです。自分自身がイベントを担当するときにも利用できなそうなサービスを3つ選びました。
「遠くのイベントでも“参加”できる『バーチャル参加法』」という記事で、ストリーミング配信でリアルタイムに参加するという方法をご紹介しました。
ストリーミング配信というと以前は、機材を用意したり、コストが高かったり、何かと手間のかかるイメージがあったと思いますが、最近は手軽に試せるサービスが登場しています。そこで今回はライブ配信サービスを3つ紹介します。自分自身がイベントを担当するときにも利用できそうなオススメのサービスを選びました。
まず、最近日本でも一部コミュニティを中心に注目を集めているのが「Ustream.tv」という海外のサービスです。
英語のサービスになるのですが、このサービスを利用するのに必要なのは、PCとWebカメラだけ。PCにWebカメラを接続し、Ustream.tvにアカウントを作成すれば、簡単に動画をライブ配信できます。
類似のサービスではこれまで、専用ソフトが必要だったり、有料サービスへの加入が必要だったりというのが一般的でしたが、Ustream.tvはブラウザ上で動作するから専用ソフトは不要な上に無料です。
しかも配信中の動画を録画して、あとからYouTubeのようなアーカイブ動画としてブログに掲載することも可能ですので、イベント当日はライブ中継を行った上に、その後もアーカイブをネット上に公開することができます。
「Ustream.tvは英語のサービスなので、ちょっとハードルが高い」という方にお勧めなのは「Stickam」という配信サービスです。
こちらのサービスも元々は米国のサービスなのですが、運営元のE-Times Technologiesでは日本語版も提供しており、Ustream.tvと同様にPCとWebカメラさえあれば無料でライブ配信ができます。
また、Stickamにはテレビ電話サービス「ココロライン」もありますので、双方向での会話も可能です。オンラインで参加するメンバーが数人であれば双方向イベントを試せるというわけです。ただ、全般的に画面デザインが比較的派手で、仕事中には利用しづらいサービスなのが玉にキズです。
とはいえ最近、「Stickam Japan!ラボ」もオープンしました。ライブ配信のキャプチャ画面を一覧表示する「Stickam ライブ ストリームショット」や、ライブ配信動画を見ながらチャットできる「ニタニタ放送(α)」などの実験的サービスを用意しています。興味のある方は試してみるのもいいでしょう。
UstreamやStickamはPCとWebカメラがあれば今すぐ利用できるとはいうものの、Webカメラを持っていないと当然動画の配信はできません。そんなときにお勧めなのが「Skype」です。
Skypeは無料のインターネット電話ソフトとしても有名ですが、いわゆる1対1の通話だけでなく、ソフトウェア単体で自分を含めて10名までの会議通話を実施することができます。つまり、普通に会議通話を始めれば、すぐにでも音声配信を行うことができるわけです。
配信する人数が多い場合にはSkypecastを利用する手もあります。Skypecastは、Skype経由で利用することができる音声会議サービス。SkypeのWebサイトから利用登録すれば、最大100名までの参加者に対して同時に音声を配信できます。マイクを渡して発言権をほかの人に渡したり、荒らす人を強制退去させたり、マイクをミュートにしたりできる権限を主催者が持っているのも特徴です。
一般的な講演や対談などのイベントであれば、動画を配信しなくても音声だけでかなりのことは伝わりますから、Webカメラは無いけれどもインターネットを通じたライブ配信をしたいというときには使ってみるといいでしょう。
これらのライブ配信のサービスについては、現在かなり注目が高まっている分野ですから、今後も便利なサービスが次々にでてくるのは間違いありません。是非、いろいろと試してみてください。
NTT、ITコンサルを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、コンサルティング業務に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)設立時からブロガーの1人として運営に参画する。2007年7月にAMNの取締役に就任。最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
個人でも「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com」など、複数のブログを運営するなど幅広い活動を行う。著書に「デジタル・ワークスタイル」「アルファブロガー」などがある。
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