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iPhone版Evernoteを快適に使うための設定あなたの不安、見積もります

iPhone版のEvernoteには「表示に時間がかかりすぎて、使い物にならない」という声が時々聞かれます。少々強引ですが、決定的に解決する方法があるのです――。

» 2011年01月21日 12時30分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 iPhone版のEvernote、あるいはiPadのEvernoteですら「表示に時間がかかりすぎて、使い物にならない」という声が時々聞かれます。これに対しては、少々強引ですが、決定的に解決する方法があります。

 全部のノートをオフラインで使えるように同期してしまうのです(オフライン同期機能はプレミアムユーザーのみ対応)。

 私は、iPhone 4が出た直後から、iPadでもiPhoneでも、すべてのノートをオフラインで使うようにしています。もちろん、最初の同期にはかなり長い時間がかかりました。

 私のEvernoteアカウントには当時、ノートが少なくとも5000はあったと思いますが、中でも画像のノートがたくさん入っていたようなノートブックの同期には時間も手間もかかりました。

 それでも、ともに1日半ずつくらいかけて、ようやく終わってからというもの、すっかり快適です。ものすごく「サクサク」表示するとまではいいませんが、表示が遅くて使い物にならないなどということもありません。

 なお、同期中もiPhoneでEvernoteは使えますが、使わない方がいいと思います。使うとただでさえ時間がかかる同期が、いつ終わるか分からない感じになります。お使いの方のノートの数にもよるとは思いますが。



 もちろん、iPhoneでの利用には同期が早いほかのアプリ、例えば「Awesome Note」を使うというような回避手段はあります。私も時には使います。しかし、Evernoteの全ノートを、必要とあれば十分な速度で呼び出すことができるという安心感は欠かせません。

 一度この作業をやってさえしまえば、その後は同期が終わるのも早いですし、なによりも、どんなノートでも手元ですぐに確認できるという環境が実現されます。もちろん、iPhoneの記憶領域がほとんど残っていないとか、あまりにも時間がかかりそうなノートブック(容量が極めて大きい)ものは後回しにしてもいいでしょう。

 でも、最終的には容量の許す限り、全ノートをオフライン同期することをオススメします。そうすることで、iPhoneとiPadでEvernoteを使う際に、まったく違う感覚を味わえるはずです。

セミナーのお知らせ

 2月4日(金)19:00〜21:00 大手町にて、Evernote情報活用術・Part1をシゴタノ!の大橋悦夫さんと開催します!

 表題にもあるとおり、今回のテーマは徹底的に「活用」。「第2の脳」と呼ばれるEvernoteなのですから、やはり使わなくては真価を発揮しません。第2の脳にひたすら暗記させていてもどうしようもありません。

 Evernoteといえばもちろん記憶保管ツールですが「使いこなす」ことができるかどうかは、いかに覚えさせるかより、いかに思い出すのに役立てるかにかかっています。Webクリップ(記銘)よりも想起が大事なのです。

 ですから、ほとんど無意識のうちに想起に使える状態までもっていくのが理想的です。私たちはこれから電車に乗るというときになって「さあ切符の買い方を思い出すぞ!」とか「行き先を思いだそう!」と意気込むことはまずありません。記憶想起のためには何らかの問い合わせを脳で行っていると思いますが、そんなことはほとんど意識しないのです。

 Evernoteも同じです。ほとんど自動的にWebクリップしたり話題になっているFastEverを起動したりしていても、思い出すときにはたどたどしくなってしまってはダメなのです。

 今はEvernoteに知識を暗記させていらっしゃる方も2月4日(金)の21:00には、

  • Evernoteを使って「思い出す」ルールを確立してしまいましょう
  • 無意識にそのルールを実行できるようになっていましょう
  • 必要なツールはすべてそろっている状態にしましょう

 皆様のご参加をお待ちしております。

 https://55auto.biz/cyblog/touroku/evernote0204.htm

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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