ケータイ持たせるなっていう年寄り連中こそ悪いことしてた
ところで教育再生懇談会の「子どもに携帯持たせるな」報告書は、実際に子どもからケータイを取り上げるとか具体的には何もやらない訳で、見え透いたパフォーマンスだからスルーしていたんだが。
ケータイが増えたからって、昔と比べて児童が他人様に迷惑をかける事件って減ってるんだよね。ガキって今も昔も或る割合でアレだったけど、それがネットで可視化されただけじゃないかなー。
親が馬鹿になった、子が馬鹿になったとか、学力低下とかライフスタイルの変化は確かにあるだろうけど、ケータイを取り上げる理由になるほど何かって起きてるのかな。これまで繰り返されてきた、本ばかり読んでいると馬鹿になる、テレビばかりみていると馬鹿になる、ゲームばかりしていると馬鹿になる、という過去の反動と何か違うんだろうか。
本質的にはライフスタイルの変化に伴うカルチャーギャップの顕在化に過ぎないんじゃね。昔は良かったとか、最近の若者はといってる連中が統計とか引用しているところをみたことがない。最新の統計をみたって、明らかに昔と比べて凶悪犯や粗暴犯といった悪質な少年犯罪は減っている訳ですよ。*1
最近も硫化水素自殺とか話題になったけど、少年自殺のピークだって1950年代で、まさに今「○○の品格」とかエラそうにしている世代が、無頼を気取って心中に憧れ、子ども達にケータイ持たせている子育て世代の親たちがヘルメットかぶってゲバ棒とか火炎瓶で殺しあってた訳でさ。2ちゃんねるでクラスのスレを立てて罵り合うくらい、かわいいもんじゃね。
高齢化で多数決じゃ若者が負けるようになり、マスコミも年寄りに阿って、こーゆー見え透いた年寄り相手のポピュリズムはますます横行するんだろうね。これはきっと老害に迎合した空疎な言論と政治の始まりに過ぎない。もっと酷いことが次々と起こるんだろうね。さて、どうしたものか。
馬鹿にレベル合わせてどーするって話はある。その主張は正しい。でも、子供のしつけどころか、自分の行動すら満足に律することの出来ない「親」ばかりなんだから、
子供に携帯を持たせるか否かぐらい、親と学校と子供に決めさせろ!
なんて無理なんだって。それが無理でなかったら、そもそもこんな議論が起きる元の諸々が起きてるわけねーじゃん。
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