「YahooPipes」ならプログラムを書かなくても自分専用の検索サービスがすぐに作れる
概要
つい最近始まったYahoo「Pipes」を利用すれば、(最初は使い方を覚えるまでに時間が掛かりますが)慣れれば数分でサーチが作れます。しかもソフトをインストールする必要はなく、オンライン上で独立しているサービスです。その上プログラムを書く必要もありません。書くのはほとんど一行の簡単な設定で、後は図形のドラッグドロップで作成できてしまいます。しかしでは、実際にどんなものが作れるのか、以下で具体的な例を用意しました。
フィード
ここでは便宜的にフィードとサーチに分けることにします。まずフィードから。上記のパイプは(文字化けしてますが…)そのまま羅列ニュースとしても読めますし、下部に例のアイコンがあって、そこからRSSが取得できます。1.は萌え系の記事をはてブから集めました。このブログのサイドバーにある「萌え理論Headline_Mini」と同等の内容です。
2.はWebの技術に関する話題を、3.はITニュースサイトに限定して集めています。それぞれブクマが5users以上(注目エントリ)ついている記事です。4.はマッシュアップというか、日本のSBMサービスを混合していて、はてブ、ニフティ、ライブドア、FC2のSBMから注目の記事を集めています。ところで、はてなRSSやlivedoorReaderはフォルダで分けられるので、フィードの一本化でそれほど便利になると感じないかもしれません。そこで次が本題です。
サーチ
- Pipes: Flickr Search
- Pipes: Google Video Search
- Pipes: YouTube Search
- Pipes: Amazon Book Search
- Pipes: Amazon Text Match Feed
- Pipes: Hatena Keyword Search
- Pipes: Hatena Fav Search
- Pipes: Hatena Tag Search
- Pipes: Hatena URL Search
- Pipes: Hatena ID Search
1.は画像検索、2.と3.は動画検索です。3.のYouTubeのリンクは飛べませんが、例えばはてなRSSでフィードを読めば利用できます。4.は書籍カテゴリから検索します。5.はこのブログのテキストから単語を抽出してマッチングしたものです*1。精度も高くないし実用性はまだ全然ないのですが、将来的な可能性としては面白いところです(もちろん私が高度な使い方を知らないという面も大きいです)。
残りは、はてな系です。6.はキーワード検索で、あまり有り難味がありませんが、見本です。7.はお気に入り検索で、あるアカウント所有者IDの、お気に入りのIDがブックマークした記事を集めます。8はタグとusers数を入力して検索できます。9はURLとusers数で、例えばGIGAZINEで100以上、というように検索します。10はそれをはてなダイアリーに専門特化して、URLを全部書かなくてもIDを入力して検索できます。RSSリーダで定期的に購読するほどではないが、IDは知っていて、どんな記事を書いているかちょっと見たいときがあるので、試しに作ってみました。
解説
Yahoo「Pipes」は「RSSリーダ以上検索エンジン未満」*2という印象で、まだ本格的なWebアプリとかサービスが作れるというほどの印象ではありませんが、自分専用サーチ*3が作れるのは、小回りが利いて便利だと思います。何か調べたいことがあって、そのためだけに検索を作れます。操作を覚えるのも含めて、今まで挙げたものを、全部ひっくるめて一日で作ったので、素人にとっては非常にお手軽だと言えます。
しかも、一つの検索で色々な調べ物をするのではなくて、逆に一つの調べ物のために色々な検索を作るという、今までの検索と違うスタイルが取れるのは魅力的です。実際には、日本語関係で使いにくいし、Plaggerの方がRSSを吐かないサイトも読めたり、高度な処理ができるし、色々課題はあると思いますがそれを考慮しても、Yahoo「Pipes」はかなり面白い発想が実現した、と思っています。*4