マイクロソフトなどが電源投入からわずか5秒で瞬間起動するOS「Splashtop OS」の無料配布を開始
多くの人はWindows搭載のPCを使っていると思いますが、その問題は起動速度の遅さ。スリープ状態やスタンバイ状態にしておけば、使用可能な状態まで1分以内にたどり着くことができますが、電源を切った状態から1分以内に使用可能になるのはちょっと難しく、古いマシンともなるといつまで待てば使える状態になるのか分からないなんてこともざらです。
そんな状況を打破すべく、マイクロソフトがDeviceVM社と組み、瞬間起動するOS「Splashtop OS」の無料ダウンロードを開始しました。これはWindowsの代わりのOSではなくWindowsと共存するOSで、ユーザーは起動してわずか数秒でウェブサイトを利用したりメールの送受信が可能になります。
どれほどに起動が高速かわかる動画もあったので、紹介します。
Splashtop OS beta
http://os.splashtop.com/
これがSplashtop OSのプロモーション動画です。
YouTube - Splashtop OS - the fastest way to the Web
「インターネットまでわずか数秒」
「検索開始」
「これがわずか5秒以内」
「5秒だよ!」
と、最初は高速性をアピールするメッセージが表示されます。そして「READY. SET. GO!」というメッセージとともに、Splashtop OSが起動してからどれぐらい高速に利用できるのか実際に教えてくれます。
これがOSの起動画面
すぐにこのようなbingの検索ボックスと、いくつかのウインドウが表示されます。
例えばここに検索フレーズとして「lego shotgun」と入力すると……
bingの検索結果が表示されます。
結果をクリックすれば動画が再生されます。目的のところまであっという間でした。
「今日から試してみてね!」
Splashtop OSはDeviceVM社が開発したLinuxディストリビューションの1つで、上記のような圧倒的な高速起動が特徴。Windowsは起動速度に難があるため、マイクロソフトではSplashtop OSによって高速起動を実現しようと考えているようです。なお、このSplashtop OSからWindows用ソフトウェアを使う際はそのための環境への切替が行われます。
ちなみに、このSplashtop OSが対応している機種の一覧はこちら。今のところHP Mini 110、Compaq Mini CQ10など全8機種となっており、じわじわとテストを進めて対応機種を増やしていく予定だそうです。
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