Hy(またはHylang)は、式をPythonのAST(抽象構文木)へ変換することで、PythonとLisp間でのやり取りができるように設計されたプログラミング言語Lispの方言のひとつである。Hyは(PyCon)2013でPaul Tagliamonteが発表した。 KawaやClojureにおいて、S式がJava仮想マシン(JVM)の抽象構文木にマッピングされるのと同様に、Hyは、Pythonの抽象構文に対する透過的なLispフロントエンドとして使用することが想定されている。Lispではコード自体をデータとして操作することが可能である(メタプログラミング)ため、Hyをドメイン固有言語(DSL)として使用することができる。Hyのコードは、コンパイル時に両言語のコードをPythonのASTにステップ変換するため、標準ライブラリを含むPythonのライブラリにインポートしたり、ライブラリからHyのコードにアクセスしたりすることが可能である。