自宅サーバー管理者がレンタルサーバーに引っ越すときにチェックしておかないと痛い目を見る7つのポイント
自サバの機能をレンサバに丸ごと引っ越しする場合や、一部の機能を引っ越す場合にチェックしておかないと途中で痛い目を見るポイントについてです。
レンタルサーバーでは想像以上に制約があります。
1.転送量の制限
月あたりに何ギガバイトまでデータを送(受)信できるか。
容量についてはデカデカと書いてありますが、転送量については詳細ページや規約ページにしか記載されていなかったりします。
自サバだと回線が重くならなければ、贅沢に重い画像や動画ファイルを置いても問題ないですが、レンサバだと数十メガのファイルを置くと数百アクセスで上限に達します。
転送量の上限に達しても突然サービスを停止させられることはないようです(改善要求メールとかが来る)。
2.cronの制限
1時間あたり何回までcronによるプログラムの自動起動を行えるか。
これも詳細ページや規約ページにしか書いていない項目ですが、結構きびしめの制約になっていることが多いです。
自サバだと何かチェックするスクリプトを10秒おきに起動とか出来ますが、レンサバだと負荷が高いとして「1時間おきしなさい」と怒られるか、そもそも設定できなかったりします。
3.必要な関数やライブラリがインストールされているか
PHPなどのプログラム言語で使用している関数やライブラリがインストールされているかどうか。
使用出来る関数やライブラリについては、一覧になっていたり標準関数でチェックできることが多い。
当然入ってるよねとか考えているとプログラムが動かなくて呆然とするが、事前に全部チェック出来ない。
追加でインストール出来れば問題ないが、簡単に追加できない場合はひどい目に遭う。
4.エラーログが自由に見れるか
/var/logの下を見る権限があるかどうか。
特にどこにも記載されていないことが多く、また、実際として直接見れないことが多い。
エラーログが見れるかどうかで、問題箇所の特定の難易度が格段に変わってくるため、自サバ管理者なら当然のように見るものなので、これが見れないのはつらい。
メールで送ってもらうなどで入手できるが待たされるなど不便。
5.メール受信数の制限
1日あたり何通までメールを(送)受信できるか。
メールにも容量とは別に受信数の制限があり、詳細ページや規約ページに書いてあります。
自サバでは特に意識することはないですが、レンサバではメール受信をメインにしたサービスなどを置く場合に注意が必要です。
6.空メールへの応答ができるか
メール受信を契機にプログラムを起動できるかどうか。
空メールへの自動応答やメール連動の処理を行う場合、メール受信時にPHPなどのプログラムを呼び出す必要があり、結構重要な項目です。
しかし、詳細ページにも載っておらず、質問ページなどにしか記載がないことが多いです。
自サバでは好きに設定出来ますが、レンサバでは設定出来たとしても、レンサバのメールプログラムに合わせた設定ファイルを書く必要があります。
また、できない場合はポーリングなど負荷をかける処理が必要になります。
7.catchallが設定できるか
どんなユーザーアカウントでも受信出来るcatchallアカウントが設定できるかどうか。
メールアドレスをユーザー毎に発行するようなサービスでは必須といえる設定です。
個別にユーザー用の領域を作成しなくてもよく、管理しやすいので重要な項目です。
これも詳細ページにも載っておらず、質問ページなどにしか記載がないことが多いです。