Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

統括編集長インタビュー

「アプリの数はウェブの数と等しくなる」
急成長ベンチャー、ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏独占インタビュー


 米国時間の23日、ボストンで開催した「brightcove PLAY 2011」にて米ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏への独占インタビューが実現した。急伸する動画トラフィックのこれから、スマートテレビへの考察、コンテンツ・セントリックなビジネスを拡大する狙いなどについて聞いた。

動画トラフィックはどこまで伸びるのか

 ━基調講演の中で、「米国におけるトラフィックの約半分が動画コンテンツのトラフィックになっている」とおっしゃっていました。今後どこまで伸びると考えていますか。

 動画トラフィックは年間で30%~50%伸びている傾向あります。現在は、PC環境で閲覧している人たちが多い状況ですが、スマートフォン、タブレット端末、そして今度はスマートテレビが普及し、それらのデバイスでの視聴も増えてくるので、今後も同様の成長率を見せるのでは、と考えております。

米ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏
米ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏
1995~2010年にかけて、USでのインターネット上のトラフィックを100分率で示した図全トラフィックの中で動画(Video)のトラフィックが増加傾向にある(出典:Limelight Networksの2010年Financial Analystミーティングの資料/P18)
1995~2010年にかけて、USでのインターネット上のトラフィックを100分率で示した図全トラフィックの中で動画(Video)のトラフィックが増加傾向にある(出典:Limelight Networksの2010年Financial Analystミーティングの資料/P18http://www.limelightnetworks.com/pdfs/2010/2010FinancialAnalystDay.pdf)

 ━企業の動画の活用の動向に変化はありましたか。

 BtoC、BtoB全ての業種で動画のマーケティングが進んでいる状況です。BtoCサイトであればEコマースサイトや高級ブランドサイトでの活用が特に進んでいます。BtoBではIT系の複雑な製品を提供している会社が複雑な製品を紹介する動画をサイト上に掲載し、ユーザーの製品理解を促進する目的での使われ方などがされています。また、最近ではオンライン上でセミナーを行いそこからリードを獲得するといった使われ方も一般的になっています。

米国マーケターの間でもFacebookはホット

 ━今回のカンファレンス内でのセミナーではソーシャルメディア、特にFacebookに関する話題も多かった印象です。

 動画とソーシャルメディアは非常に相性がよいので、動画を使ってマーケティングを行う場合は、その前提として如何にソーシャルメディア上で拡散できるのか、というのが1つのポイントとなります。ソーシャルメディアの中でも、特にFacebookと動画は相性が良く弊社サービスのトラフィックを見ても、急増している状況です。

Facebookからのトラフィックは右肩上がり
Facebookからのトラフィックは右肩上がり

 ━LGエレクトロニクスとの提携も印象的でした。

 今回のLGエレクトロニクス社との提携は、スマートテレビの普及を見越しその布石となる提携だと思います。アプリを提供する側の立場としては、スマートフォン、タブレット端末にアプリをリリースする際に、それぞれのデバイスごとに対応が求められている状況です。さらに、スマートテレビへもアプリを提供するとなった際にはさらに面倒なことになります。弊社のプラットフォームを使えば、そのような煩わしさから解消されるようにすることが狙いです。

スマートテレビはニューコンピューティングデバイス

 ━スマートテレビについてもう少し教えてください。テレビを代替する存在となっていくのでしょうか?

 そういった側面もあるかもしれませんが、私はスマートテレビを新しいコンピューティングデバイスだと考えています。“テレビ”というイメージが強いので、映像を見るデバイスというイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、スマートテレビ上ではFacebookやTwitterといったコミュニケーションもできますし、コマースを利用してモノを買うこともできます。

 つまり、単にテレビを代替する存在ではなく、新しいコンピューティングデバイスと言えるのです。そしてスマートテレビを利用する環境はリビングになるので、ユーザーのモチベーションもPCと向かい合っている時とは違うはずです。

 現在のスマートテレビのマーケットはiPhone登場前のモバイルマーケットと似ていると言えるでしょう。iPhoneの登場以降、モバイルマーケットはアップルとグーグルの2強となりつつあります。現在のスマートテレビのマーケットは、アップル、グーグルに加え、サムスン、LGエレクトロニクス、パナソニック、ソニーといったメーカー勢も名乗りもあげている状況です。今後はモバイルマーケットと同様に勝ち組と負け組がはっきりしていくのではないか、と予想しております。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
アプリの数はウェブの数と等しくなる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
統括編集長インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/09/28 18:49 https://markezine.jp/article/detail/13901

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング