テツandトモの“地方営業の戦略”がスゴすぎる「毎日新ネタをやっているようなもの」
お笑い芸人を使ったバラエティ番組が多い今日、売れてる芸人とはすなわち、テレビでの露出が多い芸人と捉えられがちだ。
だが、テレビでの露出はそこまで多くはないものの、引っ切り無しに仕事が入り、多忙な日々を過ごしているお笑い芸人がいる。それが1998年に結成したお笑いコンビ「テツandトモ」だ。
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――全国各地を回られているとのことですが、ここ最近のスケジュールを教えてください。
トモ:先週から振り返ると、愛知から福井、そのあと山形に行って、いったん東京に帰ってきたのが今日です。明日は滋賀に行って、そのあと大阪に。また東京に戻ってきて番組の収録があって、茨城、山梨、愛知で……。
――すごいですね……。
テツ:そうなんです…。本当にありがたく思っています。2週間先とか、ちょっと先のスケジュールになると、私たちもどこに行くのかわからないんです(笑)。まったく行ったことのない街に行くこともありますから。
――地方営業が増え始めたのはいつからでしょうか。
トモ:2006年から2012年3月まで、NHKで日曜日の番組をやらせていただいた関係で、長期間の地方営業はできなかったんです。なので、番組が終わった2012年4月以降がより地方の仕事が増えた時期だと思います。
――全国を回られていますが、どのようなイベントに出られることが多いのでしょうか。企業のイベントが多いのでしょうか?
トモ:企業さんもありますし、自治体さんもあります。会社設立記念パーティでしたり、企業さんのお客さまを招いての感謝の集いでしたり。それはもう全国津々浦々でありますね。
世の中、こんなにイベントってあるんだ、と私も芸人になって初めて知りました。
――一般的なお笑い芸人さんの地方営業といえば「どうも~!◯◯で~す!」から始まるコントじゃないですか。そのコントをいろんな場所で、いろんな企業の前で披露するわけです。ところが、テツandトモさんのステージはお客さんによってカスタマイズしていると聞きました。
トモ:そうですね。何が正しいステージなのか人それぞれでしょうけど、私たちの中では自分たちのネタを純粋に楽しんでもらうというのが一つの目標としてあります。
地方営業の場合、事務所によってステージ時間は様々です。15分もあれば30分のケースもあります。でも、15分となると自分たちのネタをするだけで時間がいっぱいになってしまいますよね。
彼らのブレイクは2003年。青いジャージを着てギターを引きながら歌うトモと、音楽に合せて踊るテツの2人が織りなす芸「なんでだろう」は2003年の新語・流行語大賞にも選ばれた。
一般に、流行語大賞に選ばれた芸人は一発屋で終わると言われがちだ。だが、あれから13年。彼らはその定説を見事に覆し、全国各地を駆けまわり、CDデビューまで果たしている。今年4月にリリースされた両A面の3rdシングル「泥の中の蛍/おんなじ空の下」は本格的な歌謡曲に仕上がったナンバーだ。
いったい、テツandトモはなぜ全国各地で呼ばれるのか。そこには、単なる「再ブレイク」とは言い切れない彼らだけが持つ独自のパフォーマンスが隠されていた。
2週間先になると、どこに行くのかわからない
『
泥の中の蛍/おんなじ空の下』 両A面3rdシングル発売中 |
『NHKみんなのうた「とろろおくらめかぶなっとう」』 4thシングル(2016年6月22日発売) |
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