連載
あのバカゲーがついに手のひらで。スマートフォン向け物理演算相撲ゲーム「Sumotori Dreams」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第519回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
2007年ごろ,ニコニコ動画を中心にブームを巻き起こした相撲ゲーム「Sumotori Dreams」を知っているだろうか? 物理エンジンによってリアルな動きが表現される……はずなのに,なぜかシュールなアクションしか生まれないというアレな出来なのだが,そこが一部のネットユーザーに大受けしたのだ。
そんなバカゲーのiOS/Android版が登場したので,本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介しよう。キワモノ好きを自認する人は必見だ。
iOS版「Sumotori Dreams」ダウンロードページ
Android版「Sumotori Dreams」ダウンロードページ
本作はブロックで作られたような人間を操作し,相手に相撲で勝つことが目的のゲームだ。足の裏以外の部分が先に地面へついたほうが負けとなるのだが,正直いってゲーム性はあってないようなもので,開始1秒で勝敗が決することもザラだ。なぜなら相撲を取るブロック人間の重心やバランスが非常に悪く,立っているだけでも精一杯という状態で,張り手を空振りでもしようものなら体勢が崩れて倒れてしまうのだ。
必死に体を支え,立ち上がろうとするブロック人間たちの必死さを思う存分笑い倒すというのが,本作の正しい(?)楽しみ方だ。ブロック人間たちは勝敗が決したあともなぜか立ち上がろうとして,また倒れていく。その姿は,荒涼とした現代社会に生きるプレイヤーに,ひと時の爽やかさを与えてくれる……かもしれない。
本作にはシングルプレイのほか,1台の端末を使っての2人対戦,CPUどうしの対戦といったモードがあり,さらに「hidden mode」(隠しモード)も存在する。
タイトルで画面をタップするとその場所に向かってブロックを飛ばすことができ,通常はこれを使ってメニューを選択していくのだが,このとき画面下にある塀の右側にブロックを当てると,hidden modeに入れる。
hidden modeでは,マップ中央に白いブロック人間が突っ立っており,画面をタップすると,タイトル画面と同様に,その場所へブロックを投げつけられる。これをブロック人間に当ててこけさせたり,立ち上がるのを阻止したりと,ちょっぴり意地悪な遊び方ができるのだ。それだけなのだが,ほかのモードとはまた異なる面白さがある。
タイトル画面の右上にある「Select Map」で,対戦ステージの変更も可能。相撲なのになぜか机と椅子が中央に鎮座している「Kitche party」,十字型の細い足場で戦う「Roof dancers」,なぜか階段の上から始まる「I go downstairs」といったものが用意されているので,ぜひすべて楽しんでほしい。
あまり難しいことは考えず,笑って楽しんでもらいたい本作。たまにはこんな変り種ゲームで気分転換したり,会話のネタを作ったりするのもいいのではないだろうか。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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