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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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July 29, 2013

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念のため、ネタバレ注意!


初日に映画は見終わっていたが、あんまり理解できなかった部分もあるので感想はfacebook程度でとどめていたが、以下の記事が素晴らしい考察だった。

『風立ちぬ』を見て驚いたこと

が、それを読んだ上で、、、うーん。ストーリーの全てが監督の思想すべてに直結しているものなのかなぁ。

映画前日にテレビで流れた、何故庵野監督を声優に採用したか?というシーンで言っていた「あの時代のインテリ」を描くために庵野監督を声優に採用したところも含めて、ストーリーそのものが「あの時代のインテリ」像なのではないだろうか。

たとえタバコを吸うシーンが多数出てくるが、あれは完全に「古い時代」の行動だ。

宮崎駿個人がどういう思想を持っているか持っていないかに関わらず、この映画で描かれた「あの時代」は総じて男尊女卑的で、残酷で、それでも当たり前だったころではないのだろうか。

また、それとは別軸に見ていて思ったこととして、ものづくりをしている人は、かくも作品にすべての力をつぎ込まないといけなく、それは時に自分勝手になるということではないのだろうか。ましてイノベーションを起こすものは特に。


庵野監督の声も賛否両論だが、僕自身が思ったことは、よく「できるクリエイター」で見かける、あらゆる物事を極めてフラットに捉えて、どこか身も蓋もない発想をするタイプのエンジニア像ってのが庵野監督の声にシンクロしてたんじゃないかと思っていたりして、実は好印象なのである。まぁそれが世間で言う、棒読みってことなのかもしれない。

だからってわけじゃないけど、「クリエイターあるある感」は強くても、泣く所はなかったし、正直言って最後の生きねばって言葉も意味がわからなかった。最初は、実在する人物を描くのに苦労したのかなぁと思っていたが、言われてみれば、夢落ち的な妄想の世界で、主人公が自分勝手な奴なんじゃないかと思ったのは、僕も全くの同意である。

しかし、それが宮崎駿自身の正当化なのかと言われれば、宮崎吾朗さんのwikipediaなどを見ていると、彼も同じタイプの人間だろうから、もしかしたら、その通りなのかもしれないが、自己正当化なんてちっぽけなことではなく、それが「クリエイターとして当たり前」ということではないのだろうか。

クリエイターにそんなに良い人はいない、という僕の印象も後押ししている。基本的にクリエイターは傲慢で自分勝手。しかしその自分勝手と評される部分が、作品に向くからこそ素晴らしい作品が生まれる。

表舞台に立つ作品の裏側は、いかにクリエイター自身とそれを支えるスタッフや家族の犠牲でなりたっているか?!ということを表しているではないだろうか。つまり、トトロが陽の部分であれば、この作品は作り手の生活という陰の部分を表現しているのではないだろうか。

残酷な夫婦関係に見えるかもしれないが、菜穂子がメンタルを支えていたのは事実でしょう。最後は死に目を見せない猫のように去っていった部分のメンタリティはよくわからないですが、嫌われるからというよりは、負担が大きくなるからということではないのでしょうか。(解釈が自分勝手かな。。。)


しかし、鈴木Pがプロデュースしたイノセンスの時にも同じようなことを思ったけど、今のジブリ作品って、あらゆる媒体を導入してキャズムの向こう側に訴えるべき作品なのかというと、そうではないような気はするなぁ。
ただ商業的なフレームにどっぷり浸かっていつつも、作品は結構ロックを突っ走るというのは面白いところ。それこそが鈴木Pの力であるならば、その先はどうなってしまうんだろう。そこでニコニコ動画が登場したりするのだろうか。

それはさておき、たまにはカリオストロやラピュタや魔女の宅急便のような、わかりやすく迫力ある展開の冒険活劇や、おもひでぽろぽろのような、多くの人に共感を得るわかりやすい起承転結あるストーリーもたまには見たいなぁ。

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