2001年ごろに使っていたポストペットのメールデータが手元にあったので、フォーマットを変換して Mozilla Thunderbird 経由で Gmail へ持っていくことにした。
データを見ると、ポストペットのバージョンは「PostPet for Windows ver. 2.03 jp」とか「PostPet for Windows ver. 2.04 jp trial」あたり。
まず、Windows 8 上に emlXtracter というソフトをインストール。
UNIX mbox /mh 形式、PostPet、@nifty Webメール一括保存形式から.emlファイルを抽出
emlXtracterのダウンロード : Vector ソフトを探す!
emlXtracter で、ポストペットの「受信フォルダ」と「送信フォルダ」というフォルダにある ppm ファイルを「一般の形式」に変換。
eml ファイルがメールの数だけ生成される。
次に、 eml ファイルの文字エンコーディングが Shift-JIS なので、 JIS に変換する。
今回は、 Mac OS X Moutain Lion (MacBook Air) 上で、
$ nkf -j --overwrite *.eml
と nkf で JIS に変換した。
eml ファイルの中身を見ると、メールのヘッダ部分に「Content-Type: multipart/mixed; boundary="***kiritorisen***"」となっているものがあるので (たぶんペットの書いている『ひみつ日記』のメール)、これを「Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp」に置換する。
Perl で一括置換。
$ perl -i -p -e 's|Content-Type: multipart/mixed; boundary=\"\*\*\*kiritorisen\*\*\*\"|Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp|g;' *.eml
こうしていい感じになった eml ファイルをまとめて Mozilla Thunderbird にドラッグ&ドロップすると、ちゃんとメールとして認識してくれる。
ただ、ポストペットの「送信フォルダ」の中にあったメールはまともなメールデータになっていなかったので、メール本文は救出できたけど、送信日時などは復元できなかった。しかも、複数のメールが1つにまとめられていたりする。ちょっと残念。
PostPet(ポストペット)は、ソネットエンタテインメント株式会社が販売していた電子メールクライアントで同社の登録商標。略称は「ポスペ」。
単なる電子メールの送受信機能に留まらず、ソフトに内蔵されたペットによるメール配達、ペットの育成、コミュニケーションなどが可能で、愛玩メールソフトとも呼ばれた。
「- V3」まで及び「Webメール de - 」は電子メールクライアントだが、「- 4you」はソーシャルメッセージングクライアント、現在開発中の「- Now」はTwitterクライアントとして展開している。
PostPet - Wikipedia
Ref. ピンクのクマがメールを運ぶ|ポストペット|PostPet
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Posted by NI-Lab. (@nilab)