ショッピングサイトを作る上でオススメしたいのが、WordPressに決済用プラグインを導入する方法だ。「.shop」ドメインと組み合わせれば、簡単に商品の有料販売が行える。「お名前.com」の独自ドメインとサーバーで、手軽にECサイトを構築する方法を解説するぞ。

■ WordPressをショッピングサイト化する決済用プラグイン

前回の記事では、「.shop」ドメインを取得するのに合わせてサーバーを登録し、WordPressをインストールするところまでを解説した。今回は、WordPressにECサイト向けのプラグインを追加し、ショッピングサイトとして利用できる環境を整えていく。
WordPressをショッピングサイトとして利用する上で、もっとも重要なのが決済システムだ。WordPressには決済機能を追加するプラグインが複数用意されている。プラグインで行うのは、商品の登録や顧客の管理など。決済方法は、Paypal、クレジットカードなどのシステムを利用し、直接お金を扱うわけではないのでセキュリティ的にも安心だ。
商品をまとめて購入できるカートシステムを用意するのか、それとも1クリックで即座に決算できる方がいいのか、作りたいショッピングサイトに応じたプラグインを選択するといい。ここでは「Welcart e-Commerce」「WordPress Simple Paypal Shopping Cart」「Easy Digital Downloads」の3種類のプラグインを紹介する。さっそくそれぞれの導入方法を紹介しよう。

  

前回インストールしたWordPressの設定画面にログインし、「プラグイン」の「新規追加」をクリック。「Welcart e-Commerce」を検索しよう。表示されたら「今すぐインストール」をクリック

インストールが完了したら「有効化」ボタンが表示されるので、クリックしてプラグインを有効にしよう

「外観」の「テーマ」を開くと、「Welcart Default Theme」が追加されているので「有効化」をクリックする。トップページが「Welcart e-Commerce」のテーマに変更されたのを確認

設定画面のメニューに「Welcart Shop」と「Walcart Management」の項目が追加されている。ここから販売する商品の登録や販売状況を確認できるぞ

「外観」の「テーマ」からページのメニューを変更できる。有料のテーマも販売されているので、導入するのもいいだろう

  
■ WPにPaypalで決済できるカートシステムを導入する

「プラグイン」の「新規追加」で「WordPress Simple Paypal Shopping Cart」を検索。ヒットしたら「今すぐインストール」、「有効化」をクリックしよう

「設定」に「WP Shopping Cart」が追加されるのでクリック。PayPalの設定を登録しよう。この画面の「Quick Usage Guide」に表示されているタグは、記事内にボタンを表示させるときに必要になる

WordPressで記事を作成して、その中に「Quick Usage Guide」に記載されていたタグを入力すると……？

記事中にボタンが生成された。このボタンをクリックすると、その商品がカートに移動し、後でまとめてPaypalで決済できるという仕組みだ

  
■ 有料デジタルコンテンツの販売ボタンを追加する

「プラグイン」の「新規追加」で「Easy Digital Downloads」を検索。インストール、有効化を行おう

プラグインを導入後、「投稿」の「新規作成」を開くと、記事の入力画面に「ダウンロードの挿入」という項目が追加されている

クリックすると、販売したいコンテンツとボタンのスタイルを指定できる。設定後、「ダウンロードの挿入」をクリックしよう

記事内にタグが追加される。記事を作成するとコンテンツの決済ボタンが表示され、クリックすると指定したコンテンツがダウンロードされるぞ。決済方法はPaypal、Amazonのほか各種クレジットカードを登録できる


  

今回紹介した3つのプラグインは、いずれもWordPressのプラグイン機能から検索して導入できるのが特徴。いったんローカルにダウンロードしたり、サーバーにアップロードするといった手間がないので、専門知識のない人でもインストールできるのが魅力だ。「.shop」でショッピングサイトを作りたいけど、サイト構築の面で不安があるという人にはピッタリの手法だろう。
  
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「.shop」ドメインとWordPressの組み合わせは、手軽さと自由度の高さが両立されたオススメの方法。本格的なサイトに限らず、ちょっとした有料コンテンツを公開してみたい場合にもうってつけだ。自分だけのショッピングサイトを作って「.shop」ドメインを有効活用しよう。