撮影&文:三毛ランジェロ
前の日に捕獲したのは3匹。あと2匹が残っています。
降り始めた雨。それは既に弱っている子猫の体力を奪うはずです。そしてその雨は、2匹の保護(捕獲)を困難にするのは明らかです。しかし、それでもやるしかありません。時間との闘いなのです。
もちろん捕獲した3匹も、放置することはできません。
きちんとした初期ケアを行わないと、取り返しの付かない事になる恐れがあります。保護猫の譲渡は、健康な猫が対象です。猫の健康を取り戻し、きちんと新しい飼い主に命を引き渡すまでが保護活動です。
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――2017年10月19日――
■この日、最初のツイート
昨晩運び込まれた3匹は元気です。あと2匹は雨の為本日保護できるかわかりません。今の段階では、できる限りの初期のケア(コクシジウム、目薬、トイレ、餌慣らし、レボリューション)ぐらいまでやってある程度安定したら移動できると思います。今は洗面台の下の為ちょっと可哀相です。 pic.twitter.com/D2w919uxsR
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
【コクシジュウム症】
原虫であるコクシジウムが、消化器などに寄生することで発症する寄生虫病。下痢、血便、脱水症状などを引き起こし、重篤化すると死の危険がある。
■この日、2度目のツイート
取り急ぎ、今行っている医療行為
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
・レボリューション(ノミダニ・猫疥癬・回虫駆除)
・目薬
・風邪薬(抗生物質)投薬
金曜日以降に行う予定の医療行為
・病院にて体調チェック
(月齢、性別確認含む)
・コクシジウム投薬
・検便
目の状態が悪いので、目薬は多めに出してもらう予定です。
■この日、3度目のツイート
昨晩から3匹は保護され、うちでケアをしています。今はコクシジウムの疑いが有るので先住さんがいる方や預かりさんへ渡すことは出来ない状態です。目は酷い状態ですが、3時間事に目をふいてやれば良いと思っています。猫風邪の状態は1匹はかなり酷いです。 pic.twitter.com/TWCDo23lnw
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
■この日、4度目のツイート
今日はかなり強い雨で残り2匹は姿を現さないとの事です。昨日運び込まれた3匹は子猫用のウェトを食べました。2匹はほぼ目が開いて来ました。ただ皆元気が今一つです。このぐらいの大きさの子も急に様態が悪くなる事も有るので、3時間事にチェックしようと思います。 pic.twitter.com/zKH8Gxf66k
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月19日
■この日、5度目のツイート
3匹とも目が開きました。
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月19日
嬉しいです。1匹は開けても開けても閉じて瞬膜がかなり出てたので心配しました。
そしてウェットも食べていますので一安心です。昨晩運び込まれた時と表情も変わって来ました。後気がかりなのは残った2匹です。今日は雨がずっと酷くて現れなかったようです。神様Help pic.twitter.com/eUk3eMC6Nc
【読者のコメント】(概要)
各ツイートには保護された猫にたいする気遣いの声が、多く寄せられます。そして活動家への気遣いも。過去記事も含めて、コメント数は数を増していきます。
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「私には何もできないけれど」という、読者の方の応援のコメントや、リツイートが、実は保護活動の原動力となっています。小さな声は力はないけもしれないけれど、その声が集まって、現場を動かし、人を動かしていきます。
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必死の対応で、捕獲した3匹の状況は改善してきました。3匹はまだ逞しく生きようとしています。
しかし、残る2匹は――
雨は降り続き、この日その2匹の捕獲はできませんでした。私は、どうか無事でいて欲しいと祈らざるを得ませんでした。
――つづく――
文:三毛ランジェロ
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――前話――
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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