資金調達が難しい典型的な案件 最終編
お知らせ このブログの資金調達の部分を集めた 資金調達 虎の巻
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8月15日
今日は8月11日に書いた資金調達が難しい典型的な案件の最終回です。
最後の話題は会社のお金の出金には気をつけようと言う話題です。
11日に書いた会社も取引先への短期貸付金がありましたが、
このような貸付金のほか、仮払金、前渡金、立替金、
特にその額が大きい場合は、非常に資金調達を難しくさせる要因になります。
銀行など金融機関は、返ってくるかどうか分からないこの種の出金の有無を、
審査する時、かなり気にします。
特に1回も精算されていない状況が長く続いていたり、
額が増え続けていたり、
事業とは無関係と思われる出金であったり、
返ってくる見込みがなさそうな出金であったりすると、
本当に融資を受けるにあたり、大きな阻害要因となります。
その理由は、まずは財務上、
返ってくる見込みが少ないと思われるこの種の資産は、
額面どおりの資産ではなく、ゼロと査定したり、大幅に減額して査定されてしまいます。
このような出金の金額がデカイと、
ゼロと査定された瞬間、赤字が計上されるわけで、
もしこの結果、債務超過になったり、債務超過寸前になれば、
99%融資はNGとなってしまいます。
それから、次の理由は、
本来の事業とは無関係と思われる出金があるということは、
融資をしたお金も、何に使われるか分からないという懸念を、
金融機関に与えてしまいます。
それから、例えばその出金が個人的な都合による出金だったりすると、
経営者の公私混同と言うか、脇の甘い経営姿勢と言う印象を与えてしまいます。
ともかく、会社のお金に対する厳しい管理意識のない経営者は、
とかく放漫経営になりがちで、金融機関から見て最悪の経営者に映ります。
自己資金だけで会社を運営するのであれば別にどうでも良いのですが、
銀行など金融機関からお金を借りないといけない場合や、
第三者から出資を受けようとするのなら、
会社のお金の出金にはより慎重な姿勢が求められます。
ともかく余計な出金はしないことで、万一した場合は、
決算をまたがないことがとても重要です。
本当に興味深いのは、業績の悪い会社に限って、
この種の出金による流動資産が多い傾向があります。
私なんかも、新しい案件の財務諸表を拝見して、
大きな額の貸付金、仮払金、前渡金、立替金などを見つけたら、
99%資金調達のできない会社と判断してしまいます。
経営に厳しくない経営者の会社にお金を貸したがる銀行はありません。
脇の甘い経営姿勢を印象付ける、
本業と関連性の薄い出金はできるだけ避けて欲しいなと思います。
それから最後は赤字と言う問題です。
ここで言う赤字とは決算における当期損失のことですが、
多くの方が思う以上に、期間損益が赤字と言うことは、
資金調達にものすごい悪影響を及ぼします。
概ね、赤字決算をしてから、次の期、そしてその次の期までの2期については、
銀行からの借入はとても難しくなってしまいます。
要は赤字を出したら、向こう2年間は融資が受けなれなくなるわけで、
それほど期間損益が赤字言うことは、中小企業にとって致命的なことだと認識して下さい。
何らかの理由で、大幅に売上が落ちたり、
突発的な不可避な原因によって損失を蒙り、
赤字決算をせざる得ない場合は、これは粉飾する訳にも行かないので、
このような場合は仕方ないと思いますが、
時々、100万円以下の小額の赤字を計上している会社を見受けますが、
はっきり言って、このようなことをしている経営者は不見識過ぎます。
会社の規模にもよりますが、通常なら、決算の時の調整で、
この程度の赤字なら出さなくて済むはずで、赤字決算に対する認識が甘過ぎます。
もちろん、小額の赤字が向こう2年間の資金調達にとても重大な影響があるとは、
思っていないからこのような決算をしているのですが、
もしこのようなことに直面したら、赤字決算は向こう2年間の資金調達を難しくするほど、
重大な危機だと認識していただきたいと思います。
資金調達の可能性を大きく広げる 中小企業新事業活動促進法
内容や費用につきましては、当ブログの次のページをご覧ください。
このブログの資金調達の部分を中心に、どこに何が書いてあるのか分りやすくした、
データベース的なブログです。
まだ未完成ですが、数ヶ月書けて改良していく予定です。
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