今年も受験学年直前期の皆さんは、出願もそろそろ終わったり今からするころに思います。
中学受験の関東本番もあと40日を切り、共通テストもあと3週間強となっています。
よく「今からでも○○中合格しますか?」とか「この時期にどれくらいの偏差値にいれば○○、合格しますか」など、不毛な質問をいただきますが(のわりに配信などではしっかり答えています、笑)、偏差値が足りていても落ちる場合も普通にありますし、足りない場合はもちろん厳しい戦いになります。
持ち偏差値と塾の偏差値表で判断すれば大体の判断はできるはずで、特に癖のない学校は、えぐいまでにその数値通りにはでます。
ただ、それだけでは終わらない、というのもまた、受験の醍醐味なのです。そこで逆転合格になる子もまた、成長が見られたり頑張った子であるのは事実です。
その子の「真価」というのはこの時期の態度や取り組みを見ればよいです。もうあと1か月、というところで、
・まだのほほんとしている
・ようやく必死になり始めた
・やたら力み始めた
など、いろいろな様相があることと思います。
それがその子の本性だ、と僕は思っています。どこまで行っても親の受験になってしまったケースもあるでしょうし、やっと子供が自分で「受かりたい」と思ってくれたケースもあることでしょう。
やはり、のちに東大に現役で行くような子はこの時期、
・非常に落ち着いている(努力をやりきっている脱力感)
・早く受験こないかな、くらいの気持ちで待ち遠しいくらい
・自分の課題、あとやるべきことがはっきり見えている
のがはっきりわかり、目にきらりと光る何かが読み取れます。
自分が現役の時も、自分の意志で自分の選択で勉強をやっていた自負はありましたから、そういうギラつきはあったのかな、と夢想します。
どの子にもその子なりの「段階」というものがあります。また、得意教科や受験校との相性もあるはずです。
今の教育の気持ち悪いところは、その個別性を無視して、大人の感覚や価値観を大げさに伝えてしまうことです。つまり画一的な教育に向かっています。
本日は、直前期の心構えを、せめて偏差値帯別に述べてみたいと思います。偏差値は大体中学受験ならサピ偏を、大学受験なら河合を想定していますが、そこは個々に当てはまる成績帯を考えて頂ければと思います。
<偏差値65超の方や東大挑戦組へ>
・すでに基礎は充実しているはず。差をさらにつけたいなら、売っている問題集で一番難しいものをさらに1段するくらいの心構えは欲しい。
・中学受験なら中学への算数、東大志望生なら東大の過去問を、時間対効果などを考えずにただたくさんやってもよい時期
・ただ、思わぬミスもあるのが人間。あらゆるミスを想定しておく。失敗した場合のプランB、プランCを親や先生ではなく、自分で考えておく
・親が主導してきてしまった中学受験生は、最後1か月くらいは自分で課題を設定して、自分で予定通りこなす練習をすべき。それで成績が下がったとしてもそれでよい。そういう子は、どうせ中学後は勉強しなくなる人間、厳しいかもしれないが超名門校に受かる「資格」はあまりない。
・入学後、自分をさらに伸ばすためにどういうことをするか、も考えておく。受験後はもちろん遊んでもよいが、受験期にやりたくてもできなかったことがあれこれあるはず。(偏差値65を超えるような向上心の強い子には大体あります)それをどう楽しもうかを夢想しながら頑張ればよい。
・ないならとりあえず読書をおススメしたい。地方で東大志望の子は、生活が激変するのでそのあたりのなんとなくの想定も要る。
・一番大事なのは体調とメンタル。メンタルを前向きに保つため、1日に軽度の運動や散歩が大事。メンタルと体調さえブレなければ普通に勝てる
<偏差値55から65まで>
・この帯域は、絶対受かるという抑え校と挑戦校が入り交じり、受験の醍醐味が感じられる帯域
・偏差値に余裕のある人間はいない。何故なら、偏差値があがったなら、さらに上位校を目指すので
・だから、基本的に受かるかどうかの「不安」との闘いになる。第1志望のライバルは、自分とほぼ同じ成績帯で、かつ合格ボーダー付近の10点から20点で争っている層。その層で半分より上に行ければ受かる
・よって、ケアレスミスや読み間違いが一番怖い。自分の学力が9割くらい点数にならないと、基本的には負けると思うべき
・ただ、この帯域の秀才型の子は、ミスをゼロにすることはできない。だから、総合4科や5科目で、「ミスを3個くらいまでOK」にして力みをとる。
・ダメなのは、ミスをゼロにしようとしたり、いい点を取ろうとして「気合い」だけ先行して力むこと。それではかえってミスが増える。精神論で頑張ろう、だけでは厳しい。みんなすでに頑張ってる
・やるべきことは、技術と習慣に注目すること。ミスを防ぐ行動に注視する。線を引く、式をかく、図を描く、これを過去問でも模試や小テストでもあらゆる演習で実行して、ミスをしにくい習慣を作っていく。(偏差値65超の人間はこれがナチュラルにできている)
・まだ苦手教科や苦手分野があるはず。それがはっきりわかっているなら、ややレベルを引き上げてくれるような問題集でさらうべき。(簡単なものだけするのは伸びない)
・中学受験なら中学への算数に挑戦してもよいし、ワセアカの上位校への算数、プラスワン問題集などでもよい。(ま、大体算数をやり残しているはず)苦手分野があいまいなら、全部一通りすることで、まだワンランクあがるのがこの帯域
・意外と理社が甘い子が多いのもここ数年の印象。開成などに挑戦する場合は、意外に社会の基礎知識や漢字で差がつく。御三家は算数は皆できるようになっていて、そんなに差が開かない印象
・早稲田中か海城か、鴎友か吉女か、芝か本郷か、など同レベル帯の学校の人気不人気で迷うこともあると思うが、そこは初志貫徹、好きな学校に向けて頑張るのがよい。また、過去問の相性で決めるのもよい
・逆転合格を目指すなら、過去問のやりすぎに注意。過去問はランダムな演習なので、どこかの分野が強くなったりはないし、弱点も補強できない。過去問をやりまくっていいのは、超がつく上位層のみ
<それ以下の偏差値帯>
・残念ながら最後の4回から5回の模試で一度も偏差値55に達しなかった場合は、基礎力に不足がある
・1月に学校を休んで時間がある場合は、過去問もよいが、標準的な問題をたくさんすべき
・中学受験なら、ベストチェック・メモリーチェックや4科のまとめ、などを中心に。大学受験では共通テストレベルのものを中心に。
・偏差値50に届いていない場合は、予習シリーズでも難しい。もう少し平易なもの(新演習かベストチェック、メモリーチェック)をばーっと超速でたくさんこなしていくのが良い。できてもほかの問題集に行くのではなく、周回する
・それも難しい場合は、過去問を3年以上やり、よく出ている分野を中心に演習するのも最短で合格には近づける。中堅校は大体、傾向は変わらず同じようなものを出す傾向がある
・説明会には積極的に出る。出れば大体何がでるかを教えてくれるのが中堅校。そこから出そうな分野を絞るだけで、けっこう合格率はあがる。中学受験の1月校は大体これでいける
・やっと12月から1月に基本ができてくるので、1月のお休みの最中にどかっとできれば、まだワンランク上の帯域の学校でも手が届く場合が普通にある
・過去問は第1志望校ならたくさんやってもよいが、何日も連続でやらない。やって→ちょっと演習(ベストチェックなどをある程度こなし)→3日から1週間くらいしてからまた過去問、と自分の進化や弱点をあぶりだしながらする
・過去問などで子供が解説を読んでもわからないものは、こだわるのではなくスルーでよい。そこを無理に解説するよりは、ちょっと説明されてわかる程度の、ほかの問題を解けるようになったほうがよい。
・この帯域の子は、とにかく1問でも多く触れることを心掛ける
といったところでしょうか。
今年も、このブログに縁ある方々が、後悔なきよう、最後まで走り抜けることを願っております。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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