豊洲施設が卸売り市場として、魚河岸として設計されていない!の続きです。

築地市場の豊洲移転が不可能な理由⑨で見てきたように、7区の建物は扉の閉まらない、いえ、閉めるいとまもないのに、巨大な冷蔵庫にしようとしています。
これがどういうことになるか、それによって建物断面がどうなっているのかも、順次分析することにして、

その前に気付いたアレレ?の方からいきましょう。

この部分


絵の下の方を拡大してみると、、、



縦に細長いものが並んでいる。

この細長いものはトレーラーです。
みなさんも何か、家の設計図や賃貸不動産で駐車場借りるときに、見たことあると思うのですが、建築設計図では長方形の中にV型に斜め線が入っている記号は自動車なのです。

Vの尖っている方が前です。



で、これがずら~っと並ぶと言っています。

ていうかコンピューター製図のCADソフトで配列複製して、コピペしたんだと思いますが
図面上では56台並ぶらしいですね。

あくまで机上でしょ?56台って、思ってましたら、
もう作っちゃってた。現場の声も聞かずに


うわっ!と思いましたよ。

なぜなら、もう一度詳しく図面を見てみると、こうだからです。




まず、トレーラーにフォークが付けない。

上図のフォークは2トンクラスですが、それでもプラットフォームの上で回転できるかどうか微妙。

トレーラーの車幅は2.4~くらいあるのですが、、車間が1メートルほどしかない。
扉を開けるのがやっと。

年末年始の高速道路のサービスエリアでもこんなにギチギチには並んでいないぞ。
空き地活用のTIMESでも、も少し余裕あるんじゃないのか。

それよりも何よりも致命的なのが!

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トレーラー、横開きなんですけど!





トレーラー、横開きなんですけど!










トレーラー、横開きなんですけど!










トレーラー、横開きなんですけど!












トレーラー、横開きなんですけど!









男は黙って人力!ってことにならなければいいですが


心配です。





なんでこんなことになっているのかというと、
豊洲は築地が移転してくるのではなく、
要は冷蔵倉庫を造ろうとしているからなんですね。

冷蔵倉庫はコンビニはじめ小口の食品輸送の増大で、昨今需要が激増していますから、各地で多くの運送会社や倉庫会社が準備している施設です。
(財)日本冷蔵倉庫協会というHPもあります。http://www.jarw.or.jp


豊洲にそっくりでしょう?

なので、築地市場での動きをそのまま豊洲でやろうとすると、これまで見てきたように、


冷蔵庫の扉が開けっ放しで10度以下にはならない。

仮に閉めっぱなしができた場合には、
卸さんは夏でも凍えながら作業することになる。


人間の身体は5度以上の急激な気温変化には耐えられないので、ずっとそういう空間に居ると、体温を下げる交感神経と、体温を上げる副交感神経がバランスを崩して、自律神経失調症になるといわれています。

いわゆる冷房病ですね。
しかもクーラー設定温度10度です。

豊洲は、そういった異常な全体作業空間を魚河岸の人々に準備し、強要させようとしているのです。

その理由は「コールドチェーン」の実現と言っていますが、、、

「コールドチェーン」んてなんやねん、と、
地下道のことを「アンダーパス」言うたり、

ほんまこういう男の仕事場でわざわざ横文字使うな!

「コールド」の「チェーン」というのは、「冷たい」まま「つなげる」という意味です。

つまり、魚を冷たい環境のままにする。
冷房車で運び、冷蔵倉庫の中に入れることを言っています。
ところが、運用上、10度以下にはならない。
なのに、豊洲に巨大な冷蔵庫をむちゃくちゃ金かけて建ててしまったのです。

でも、築地には既にコールドチェーンありますよ。
ちゃあんと、10度以下になっている。


氷屋さんが氷柱もってきて


巨大なかき氷を作って


発泡スチロールに入れれば、10度以下じゃん。


もう一度いいますよ。
豊洲はクーラー効かしても10度以下にならない。

だから、結局発泡スチロールとかき氷が必要

じゃあ、なんで冷蔵庫やねん、豊洲!



続きはまた書きますね。