さて、前のエントリーでは、サイバーエージェントの「自由さ」の具体例として、【時間の使い方】という側面で書かせていただきました。
後編では、【本人のやる気を尊重】してくれるカルチャーについて、実際にあったエピソードをお話したいと思います。
ついこの間、こんなことがありました。
弊社エンジニア統括で、現在アメリカと日本、両方で仕事をしているM.S.氏から、エンジニア全員宛に下記のような内容のメールが届きました。
- アメリカでの業務が膨大化して、すべては裁ききれない状況である
- こちらの業務を手伝いたいエンジニアがいれば、手を挙げてほしい
- その場合、上長との調整は必要なく、自分(M.S.氏)が直接調整にあたる
- 希望者なしの場合は募集を終了する
これを見て、どう思いますか?
まず、状況は「必要な業務がすべて裁ききれない」ほど逼迫しているわけです。
通常の会社であれば、英語の得意そうなメンバーが何名かピックアップされ、上司からこの業務にあたるよう指示が下される、というのが一般的な流れではないでしょうか。
しかし、弊社ではまったく逆です。
エンジニアの「やりたい」という意思が最も重視され、上の人間がそれに合わせて調整をする、という流れになっています。「やりたい」人がいなければ募集を終了する、とまで言っています。
私はこのメールを読んだときに、サイバーエージェント流の真髄を見たような気がしました。
アメーバをはじめとした弊社のサービスやそれを支える技術は、誰かの「やりたい」という強い思いが形になったものばかりです。何を隠そう、私が複数いただいた内定の中からサイバーエージェントを選んだのもそういうボトムアップなカルチャーを感じ取ったのが一番の決め手でした。
ほかにもいろいろあるのですが、今回は私がサイバーエージェントに入社して「自由な社風」を肌で感じた代表的な例を前編/後編に分けてあげてみました。いかがでしたでしょうか。
もちろん、「自由」には「責任」がつきものです。エンジニアが所属する新規開発局では「5つのルール」というものがあり、そのひとつに
自由な代わりに自己管理を徹底
というものがあります。(残り4つはまた別の機会に紹介したいと思います)
弊社のエンジニアに与えられる自由さは、アメーバをはじめとするサービスを支えるクリエイティビティの源泉ですが、サボろうと思えばサボれてしまうということでもあります。
どの組織に属していてもそうですが、弊社のエンジニアとして絶えず結果を出し、絶えず成長していくためには、常に自分自身の頭でやるべきことを考え、整理し、行動できる自立型・自律型の人材であることが強く求められていると日々感じます。
しかし、それさえクリアしていれば、エンジニアとして自己実現できる最高の環境であることも同時に確信しています。