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 昨日は、本格的な雨の中での街頭演説三連発ということをやったのですが、カバンが濡れてしまい、中にあった名刺などもびしょ濡れになってしまいました。また、スタッフやボランティアの皆さまも雨の中での準備や片付けなどで、大変なご苦労をされたようです。本当にありがとうございました。
 梅雨の季節に入りましたので、今後はこの手の雨中における街頭演説も増えてくると思います。この手の雨中における街頭演説の「ノウハウ」も、共有化していく必要がございますね。



 本ブログでヲチを続けていたギリシャですが、ついにムーディーズから格付けを落とされてしまいました。


ギリシャをジャンク級に格下げ、「リスク」指摘-ムーディーズ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aII8vmW4p5ng
 格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスはギリシャ国債の信用格付けを4段階引き下げ、投資不適格(ジャンク)級に指定した。同社はギリシャの予算削減による経済への負担増に警戒感を示した。
 ムーディーズは14日、ギリシャの格付けを「A3」から「Ba1」に引き下げたと発表。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による1100億ユーロ(約12兆3000億円)の金融支援に伴う緊縮財政措置で経済成長に「かなりの」リスクが生じると指摘し、格下げは「低いながらも増大するデフォルト(債務不履行)リスクを具体化したものだ」と説明。格付け見通しは「安定的」とした。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も既にギリシャの格付けをジャンク級に引き下げている。(後略)』


 ムーディーズのBa1とは、いわゆる「ジャンク債」に該当します。それにしても、一気に四段階も引き下げるとは、ムーディーズも思い切りました。というよりも、これまでギリシャの国債格付けがA3だった時点で、かなり奇妙な話ではあるのですが。


 ギリシャの状況というのは、非常に「示唆的」だと思います。

 先日の仙台における講演で、わたくしは政府の負債(いわゆる国の借金)について、三つの視点から見なければ、正しい状況はつかめないと説明しました。


 三つの視点とは何かといえば、
「政府が、誰から借りているのか」
「政府は何建てで借りているのか」
「政府は借りたお金を、何に使ったのか」
 の三つになります。


 この三つの視点から各国の政府の負債を見ない限り、なかなかその国の財務状況は分からないわけです。
 逆に、この三つの視点から「政府の負債」を見ることで、その国に何が起きたのか、あるいは何が起きるのかを、かなり明確化することができることになります。


 ご存じ、ギリシャ政府の負債の債権者(お金を貸している人)は、その七割以上が外国人です。具体的に書くと、ドイツやフランスの機関投資家になるわけです。


 経常収支赤字国で、日本のように国内に過剰貯蓄が溢れているわけでも何でもないギリシャは、政府の国債消化をドイツやフランスなどのユーロ加盟国に依存するしかなかったわけですね。


 また、ギリシャはご存知の通り、ユーロ加盟国です。
 ユーロ加盟国であるギリシャの政府が、同じく加盟国のドイツやフランスからお金を借りるのであるから、当然ながら通貨はユーロ建てとなります。すなわち、貿易赤字が拡大しているギリシャが、どれだけユーロに過度に依存していたが分かるでしょう。


 共通通貨ユーロで借りている以上、ギリシャ政府は国債金利上昇時に、中央銀行が国債を買い入れることで金利を抑制するという手段は使えません。何しろ、ギリシャはユーロ加盟時に、金利調整機能をECB(欧州中央銀行)に委譲してしまっているのだ。ユーロ建て国債の金利を調整する機能を持つのは、ECBの他には存在しません。


 さらに、恐らくこれが最も問題だと思いますが、ギリシャ政府が外国から借りたお金を「何に使った」かになります。ドイツやフランスからお金をユーロ建てで借り、ギリシャ政府が「経済成長」のために使ったのであれば、まだしも理解はできるわけですが。
 と言うよりも、発展途上国が外国から融資を受け、経済成長のための投資に費やすというのは普通のことです。かつての日本も、全く同じことをしました。

 ところが、ギリシャ政府のお金の使い道は、よりにもよって「手当」だったわけです。手当とは、具体的には公務員手当(何と、月収の三か月分ももらえる)や年金になります。
 子ども手当も同様だが、「政府の銀行口座」から「家計の銀行口座」にお金が振り込まれるだけの手当系支出は、経済成長への貢献度が高くありません。少なくとも、直接的に政府が支出するタイプの使い方よりは、確実に成長への効果が落ちてしまうわけです。


 さらに、ギリシャで「なぜ、手当系の政府支出が多かったのか」も問題です。ギリシャは公務員労組他、労働組合の力が強く、政府は手当の削減など財政健全化に踏み込めませんでした。


 労組の力が増し、「手当系」の政府支出が増えた結果の顛末を、ギリシャという事例がまざまざと見せつけてくれているわけです。



 本日夕方は、新潟に行きます。 




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6月15日 18時 街頭活動(新潟市http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=3341
6月16日 18時 街頭活動(横浜駅みなみ西口
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6月18日 18時 『日本のグランドデザイン』出版記念パーティー(大阪) http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=1525


6月20日 横浜のイベント

 テーマ「6月20日横浜にて英霊来世と三橋貴明がライブ~民主党をDISろう!undergroundから日本を変えよう」 入場料1000円
 詳細は横浜支部HPへ 
http://yokohama.pecori.jp/
 ※主催MC-KLA



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