皆さん、ご無沙汰しております。
去年の年末からいろいろあってまったくアメブロにログインすることができなかった理由でアメブロから消えた台湾人のSineadです。
まだブログを書く余裕がありませんが、最近は台湾の存亡に関わる大事件が起こりましたから、少し記録を残しておきたいと思います。
それは、台湾議会(立法院)の乱闘についての事件ですが......
まず、言っておきたいですが、
私は、デモを支持しています。
理由は、強行採決をする法案の一つ、「藐視國會(国会を舐める)法」です。
この「藐視國會法」が、公務員や政治家だけではなく、一般人でも対象です。
そして、反論したり、嘘をついたり、出席を断ったりすることはNGで、国会の議員たちの投票で「あなたが有罪」という結果になると......
あなたは有罪です。
一般人は国会の議員に関わることがあまりないのでは?って思うかもしれませんが......
例えば、
あなたは日本の大手企業で働いている台湾駐在員です。
そして、あなたの会社は中国や台湾の国会議員がすごくほしい技術を持っていますね。
ある日、台湾の国会議員は「貴社の製品は怪しい成分を使ったそうですが、来週の火曜日、国会にきて説明してください。」って伝えました。
「そんなことがありませんよ。それに、来週の火曜日は会議があるので行けませんよ。」
「出席を断ったのですか?国会を舐めていますね。」
そして、当日に本当に会議で行けませんから、出席しませんでしたが......国会議員の投票であなたが国会を舐めていることを同意したら、最大20万台湾ドルの罰金。
もし、あなたは出席して、国会議員に「貴社の製品のレシピを出してください。」と言われて、「それは機密情報ですから、お断りします。」と主張するのは当たり前ですよね?
はい。
「藐視國會法」によると、機密情報だから出さないと断ったのも、国会を舐めていますから、有罪。
「ええええっ?!弊社の製品がちゃんと検査を受けているのに?!先生たちは、弊社の製品が有害である証拠はありますか?」
はい。
あなたは反論しました。
「藐視國會法」によると、反論するのは、国会を舐めていますから、有罪。
そして、ストレスに負けてレシピを提出して、ようやく無事に帰宅しましたが、翌月に、中国や台湾のあるライバル企業が、貴社の素晴らしい製品と同じ効果を持っている新製品を発売。
そして、なんと、貴社の製品よりはるかに安いです!!!
そう、その「藐視國會法」はこんな法案ですよ。
台湾の国防やTSMCなどの機密情報を、中国が知りたいなら、野党の国民党の議員はこの法案によって手に入れることができますよ。
台湾で運営している日本企業の機密情報を、ライバル企業が大金を出すと、国会議員に依頼して手に入れることができますよ。
「そんなことはしませんよ。」って国民党が主張しましたが、「証拠は?」「反論がNGだったら、反論の定義は何?」って言われたら、「まずは法案を成立させますね。成立させてから説明します。」
まるで、
お金をちょうだい。
理由は後で。
って言われた気分です。
さらに、
この法案の詳しい内容は国会の投票日の当日までに、中国から帰ってきたばかりの国会議員さんしかわからなかったそうです。
その日に、野党の議員たちも内容が分からないまま、「同意します」って投票したそうですね。
まるで、
中国の偉い人が「この法案がほしいから、通過しよう」といったから、同意した感じですね。