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「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」 サンジゲン・松浦裕暁代表インタビュー:女の子をかわいく見せる挑戦

深夜帯TVアニメシリーズで、キャラクターを含めてCGで描く、かつてない挑戦をした「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」。そのアニメーション制作をしたサンジゲン代表取締役の松浦裕暁氏にお話を伺った。

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松浦裕暁氏
  • 松浦裕暁氏
  • (c) Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ
Ark Performanceの人気SFマンガ『蒼き鋼のアルペジオ』がテレビアニメ化、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』として、2013年10月から12月にかけて放送された。岸誠二監督、シリーズ構成・上江洲誠さんと実力派スタッフも揃い、ヒット作になった。人気原作に加えて、音楽展開も幅広く、話題の多い作品である。

なかでも注目を浴びたのが、本作のアニメーション制作を担当したサンジゲンである。CGアニメのスタジオとして名を馳せたサンジゲンが、全編にわたりフルCGで『蒼き鋼のアルペジオ』の世界を映像化した。
深夜帯のテレビアニメシリーズで、キャラクターを含めてCGで描くのは、かつてない挑戦だ。しかし、作品は広く受けいれられ大きな成功を収めた。
サンジゲンはいかに作品に挑み、その結果をどう受け止めているのか?サンジゲン代表取締役の松浦裕暁氏にお話を伺った。

『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』
/http://aokihagane.com/

abesan■ 深夜アニメ30分シリーズをフルCG:
結果的にはベストのタイミング


―アニメ!アニメ!(以下AA)
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』は、ストーリーや演出、音楽などの見どころの多い作品です。でも、なかでも今回大きな見どころとなったのが、サンジゲンさんによるフルCGアニメの映像です。このCGについてもう一度、振り返らせてください。
まず、フルCGで30分のテレビアニメシリーズというのは、いままでなかったと思います。

―松浦裕暁氏(以下松浦)
そうですね。深夜アニメ、ハイエンドのアニメーションではなかったと思います。

―AA
それが始まったので観る側としては、とても驚きました。それをいま成し遂げてしまったわけです。当初からこれは出来るという目算があったのですか?

―松浦
不安な点もありましたが、出来る確信はありました。「このタイミングでやらないと」という思いもありましたし、「いま僕らが作らないと誰も作らないだろうな」という思いもありました。

―AA
その時に、遅すぎた、あるいは先をいっているといった感覚はあったのですか?

―松浦
結果的にはベストタイミングだったと思っています。いま思えば、もう1~2年早くやることも出来ただろうし、あるいはもう1~2年遅くても良かったかもしれないというのはありますね。

―AA
企画が誕生した、きっかけを教えてください。

―松浦
南さん(フライングドッグ:南 健プロデューサー)に原作をみせられて、「これをCGでやることは出来ないか?」と言われたのがきっかけです。そのときは、フルCGとハイブリッドのどちらかを選択する感じでした。
僕はCGでやった方が面白いんじゃないかと思って、南さんもCGでやるつもりだったようです。「出来ますか?」といわれて、「出来ます」とだけ言いました(笑)。

―AA
それは何年前になるのですか?

―松浦
『009 RE:CYBORG』を本格的に作る前だったので、2011年ぐらいの話です。

―AA
009の成功体験があって、それで「いける」と思ったのかと考えていたのですが、むしろ同時並行でだったんですね。

―松浦
そうですね。もちろん不安要素はありました。技術的には出来ても、あとは量産体制ですね、009は約1,300カットちょっとですが、アルペジオはさらに上のトータル3600カット、一年間で作る量が3倍になります。スケジュールも、毎週区切りがあります。

《animeanime》
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