サービス開始日: 2023-07-02 (554日目)
期待以上に面白くて、そして楽しい第1話だった。沖縄の雰囲気の表現や特徴を活かしたストーリー、声優さん達の自然な沖縄弁にとても拘りを感じたし、テンポも良くて他作品のパロディなども含んだ多彩なギャグもすごく面白かった。次回以降もすごく楽しみ。
主人公の才人とヒロインの朱音の犬猿の仲ぶりの描写から双方の祖父母に呼び出されて結婚しろと言われて、考えた末に結婚を決めて同居開始まで、とにかく笑ってしまうレベルで勢いがすごくてあっという間に見終わった1話だった。今後の恋愛模様には他のキャラも絡んでくるだろうし、朱音に関しては祖母からの耳打ちの内容が明かされてない。今後の展開が気になるし、楽しみにしてる。
数回の放送延期や制作会社の消滅など、アニメを取り巻く環境で色々あったけど、無事に全話視聴できて本当に良かった。見て良かったと思えるくらい素晴らしい作品だったと思う。
この作品と登場キャラの心情の描き方がとても丁寧だったと思う。主に前半で中心的に描かれたひまりと依先輩の恋愛模様、2人の揺れる心情や悩みなどをすごく丁寧に描いていたと思うし、そこを丁寧に描いていたからこそ恋人同士になった2人を描いた時に2人の幸せそうな様子が強く伝わってきたんだと思う。2人の恋愛模様が描かれる中では、ひまりの明るさにはすごく癒されたし誠実さには感動した。主人公に相応しい、すごく可愛くて魅力的なキャラだった。依先輩も、クールな一面もある一方でひまりとの恋愛では様々な表情を見せてくれる可愛いキャラだった。ひまりと依先輩が過ごしている場面はどれもすごく癒されたし、この作品で一番の見所だったんじゃないかと思う。
後半で描かれた亜季と志帆の関係や、志帆が所属するローレライが関係する人間ドラマもとても見応えがあった。亜季と志帆のそれぞれの心情の描き方が丁寧だったし、すれ違って衝突し続けていた2人が最終回で気持ちをぶつけ合い、新しく関係を始めることができるようになるまでの過程にはすごく感動した。2人も一度は失恋を経験しているキャラだけど、それぞれが気持ちに区切りをつけ、新しく前に進んで行けるんじゃないかと思う。志帆に関しては、これから亜季にアタックしていけば恋が成就するかもしれないし、依先輩に対する恋愛感情に区切りをつけた亜季の、志帆に対する感情が変化する可能性もある。新しく始まった2人の関係がどうなるのかも楽しみになるような終わり方だった。
全編通じてどのキャラもすごく魅力的だったし、恋愛は勿論、友情のドラマとしても非常に感動的なストーリーが見ることができたと思う。SSGIRLSのメンバーの友情やローレライのメンバーの絆、どちらもすごく感動的で胸が熱くなった。深みのあるストーリー展開だったけどシリアス一色というわけではなかったし、癒される場面も多かった。特に、恋人になった後のひまりと依先輩、そしてひまりと百々花先輩の料理研究部コンビにはすごく癒された。こういう癒しの部分もこの作品の魅力の1つだったと思う。
作中で披露された楽曲もすごく良い曲が多くて、その時の展開にマッチしたものやキャラの心情を反映した歌詞、雰囲気の曲だった。個人的には、ローレライの「メリトクラシ―」が特に印象に残っていて、力強い歌声や曲の雰囲気がとても良かった。
続編制作は厳しいと思うけど、ひまりと依先輩、亜季と志帆、その他のキャラも含めて今後がどうなるのか、どういう人間ドラマや恋愛模様が展開されていくのかをまた見たいなと思う。
2期はM家との対決が本格化してストーリーがより一層スリリングになりつつ、1期と変わらずギャグとシリアスのバランスが良くてとても面白かった。
主に最初と最後でそれぞれ中編で描かれたM家絡みの事件は、連続殺人というスケールの大きさやより一層狡猾かつ残忍な犯人、裏にいるM家長兄マイロ・モリアーティの存在など、他の事件とは一際違う緊迫感があって非常に見応えがあったし、その中で描かれるロンとトトの絆も見所だった。M家のメンバーは皆印象に残るキャラが多かった。長兄マイロは、常にうかべている不敵な笑顔や演じる松岡禎丞さんの演技もあって、とても不気味でラスボス感溢れるキャラだった。2期最初の事件でロンに挑んだウィンターや、2期最後の事件でロン達を翻弄したタイガも印象に残るキャラだった。キャラや事件のスケールなど、様々な点において他の事件の時とは違ったと思うし、ドキドキしながら見ることができた。
M家が関連する事件以外の回も1期と同じく面白いミステリーだった。シュピッツや雨宮さん、もふ先生やチコリなど、1期から登場しているサブキャラが2期も引き続き登場して活躍したのは嬉しかったけど、他にも容疑者や被害者など、各事件のゲストキャラは1期より印象に残るキャラが多いように思った。特に印象に残っているのが、櫻井孝宏さんが演じていた、才能誘拐犯ハミングバードこと山王。マイロとはまた違う得体の知れなさ、底知れなさがあるキャラだった一方で、そのバックグラウンドを見ると、娘への愛に溢れた1人の父親であるという一面もあるキャラだった。他にも印象に残るゲストキャラが多かったし、上田麗奈さんはじめ各キャラを演じている声優さんも1期以上に豪華になっていたように思った。
2期最後の事件でロン達は初めてマイロと話し、事件の中でロンの父親のことも明かされた。M家との対決が今後さらに激しくなっていくことを予感させる終わり方だったし、その対決の行方がどうなるのかをアニメでもぜひ見たいと思った。
続きが気になるストーリー展開、大迫力の戦闘シーン、カッコ良いキャラの数々、3クール目もこれぞBLEACHだって感じで毎回すごく見応えがあって面白かった。
この3クール目では、まず戦闘シーンのレベルが今まで以上に高くなっているように思った。1、2クール目の時点でも既に劇場版と言われても通用するレベルの神作画の戦闘シーンだったと思うけど、その迫力がさらに増していたのがこの3クール目における戦闘シーンだったと思う。特に一護対雨竜や雨竜対恋次の戦闘シーンは凄まじかった。スピード感やカメラワークなど、あらゆる面において最高レベルの大迫力戦闘シーンだった。
また、この3クール目は個人的に好きなキャラの見せ場が多かったのもとても嬉しかった。京楽隊長やマユリ、藍染が特に印象的だった。特に、楽しみにしていた京楽隊長の卍解「花天狂骨枯松心中」は、和の演出がすごくおしゃれでカッコ良かった。藍染の黒棺もすごかったし、その威圧感はラスボスじゃないのにラスボス感全開だった。他に、グリムジョーやネリエル、リルカや雪緒など、今まで登場したキャラが総登場して、共闘する展開も最終章って感じですごく良かった。
京楽隊長の七緒ちゃん、マユリとネム、ハッシュヴァルトとバスビー等、敵・味方ともに戦闘の中でキャラ単体として、そしてキャラ同士の関係が掘り下げられる回が多かったのも印象的だった。京楽隊長と七緒ちゃんは、隊長と副隊長としての枠を超えた2人の信頼関係の描き方とその掘り下げが丁寧だったし、七緒ちゃんが神剣・八鏡剣を託されて、京楽隊長のアシストを受けてリジェを倒すという展開が、2人の信頼関係を象徴しているようだった。マユリとネムも、隊長と副隊長という関係だけではない、一種の親子愛のような関係がとても良かった。戦いの中で成長するネムと、そのネムに対してある種の親の愛に近い感情を持つようになっていたマユリの描き方が丁寧だったし、ネムの犠牲と引き換えにぺルニダを倒す展開は辛いものではあったけど、マユリとネムの連携によって敵を倒すというこの展開も、2人の関係性を印象づける展開だと思った。京楽隊長と七緒ちゃん、マユリとネムは、2組とも連携して敵を倒すという展開の中で関係性が掘り下げられたけど、その一方で、敵対する中で関係性が掘り下げられたのがハッシュヴァルトとバスビーだった。友人だった2人のすれ違いを描き、最後にはハッシュヴァルトがバスビーを手にかけてしまうという展開はとても切なかった。最後のバスビーの笑顔とセリフに込められた意味や、当該回のサブタイトルの「FRIEND」の「END」の部分を赤くするという演出が本当に残酷だったと思う。敵陣営と味方陣営でキャラの関係性の掘り下げ方が対照的なのも印象に残った。
3クール目を終えて、千年決戦篇もついにあと1クールという所まで来た。最終クールでは、いよいよ一護対ユーハバッハの戦いと死神対親衛隊の最終決戦が描かれるだろうし、味方陣営だと白哉や剣八、敵だとアスキン、個人的に好きなキャラの見せ場もあるらしいから楽しみにしている。最終クールも迫力ある戦闘シーンとワクワクするストーリー展開に期待したい。
魔王や魔力という異世界モノ的な要素と、日本の未来都市・電脳都市等のサイバーパンク的な要素が組み合わさった、とても面白い作品だった。
異世界モノ的な要素とサイバーパンク的な要素を組み合わせるというのはそれ程多くないと思うから、まずそういう面白い設定の時点でかなり興味が持てる作品だったと思う。魔王であるベルトール様や部下のマキナ、勇者グラム、前半の敵だったマルキュスや後半で敵対した女神メルディアは、個々の能力は異世界モノのような特殊能力で、それを使って戦闘を行っていたけど、例えばベルトール様が力を取り戻すための手段として使ったのが知名度を上げるための動画配信だったり、マルキュスが新宿を支配する手段として用いていたのがファミリアと呼ばれる魔道具だったり、異能力の設定と電脳都市の設定がうまく融合していた。そこをうまく組み合わせることによって、ストーリーの面白さがより増していたと思うし、設定の活かし方が巧かったと思う。
設定面の面白さだけでなく、敵に追い詰められたベルトール様が、その真の力を解放して逆に敵を圧倒するという展開や、マキナや高橋、さらにはかつての敵であった勇者グラムとも連携して敵に挑むという、ワクワクする王道なストーリー展開もすごく面白かったし、迫力ある戦闘シーンも見応えがあった。
登場キャラも敵・味方ともに魅力あるキャラが多かった。主人公のベルトール様は、未来都市に慣れていない中での頓珍漢な言動と、他のキャラに対して見せた王の器に威厳ある振る舞いや気遣い、戦闘時における魔王としての威厳など、魅力の詰まったキャラだった。シリアス展開の時もコミカルな時も、常に自信たっぷりだった部分も魅力の1つだと思う。ヒロインのマキナもとても可愛かった。ベルトール様大好きという感じが特に良かったし、高橋とのやり取りもとても楽しそうだった。高橋についても、ベルトール様やマキナとは生まれた時代が違っているにも関わらず、すぐに2人と仲良くなり、2人が未来都市の新宿で生きていくための助けになってくれる重要なキャラだった。とても明るいキャラだったし、それがギャグパートの面白さだけでなく、シリアスパートにおいても天才ハッカーとしての頼もしさにも繋がっていた。
ストーリーに大きな動きがあった時やバトルが始まった時のシリアスな展開と、コミカルなキャラの掛け合いなど、シリアスとギャグのバランスもとても良かった。未来都市で目覚めたばかりでまだ分からないことが多いベルトール様の面白い言動や、それに対する高橋のツッコミが面白かった。動画配信の時のベルトール様の最初の挨拶や、未来都市で流行っているらしい「〇〇しますか?それともお寿司食べに行きますか?」とかいう謎のミーム等、妙にクセになるギャグがあったのも面白かった。
総じて、とても面白く、そして楽しく見ることができる作品だったし、ぜひ2期をやってほしいと思う。
ジャンルとしてはラブコメではあるけど、笑えるキャラの掛け合いと裏社会を舞台にしたスリリングな展開とを兼ね備えた、他には中々ない面白さがある作品だった。
この作品は、とにかくキャラクターがとても面白かった。どのキャラも色々な意味でヤバくて個性的だった。裏社会が舞台だから、脅迫・暴力は当たり前、複数人との交際に関しても作中認識で一応ヤバイと認識されてはいるみたいだったけど、よくあることともされていたみたいだったから、それ程深くツッコミが入ることはなかった。だからそういう意味では、そういう環境に身を置いている今作の登場キャラ全員ヤバイ奴ではあるけど、その中でも最も強烈だったのは霧島だった。優秀な頭脳と、笑顔で平然と相手を痛めつける秘めた暴力性だけでなく、吉乃に対する極めて強い愛情、吉乃に何を言われても基本は笑顔で返し、吉乃をドン引きさせる等、吉乃に対する感情もすごく印象的だった。演じている石田彰さんの掴み所のない感じの演技も良かった。発言も何かしらヤバい内容を含んでいる場合が多くて、それ自体も面白かったけどそれに対して吉乃のツッコミが入ることによって、さらに面白くなっていた。発言にしれっと下ネタを入れてきたり交際相手が何人もいたりするらしい椿も中々のインパクトのあるキャラだった。演じていた上田麗奈さんの演技もあって、得体の知れない女性っていう雰囲気が出ていた。強烈なキャラが揃っている中で基本的に常識人枠だったのが主人公の吉乃だったけど、いざという時の行動力や、危険な状況になった時に逃げるの他に相手への反撃が選択肢に入ってそれを実行するあたり、まともな感性を持っている一方でちゃんとイカレてる面もあるって感じのキャラだと思った。吉乃は演じる上田瞳さんの演技も素晴らしくて、特にキレた時のドスの聞いた声の迫力は凄まじかった。
キャラ同士の掛け合いもすごく面白かった。霧島はじめ作中キャラの様々な言動に対して吉乃がツッコむという場合が多くて、内容は勿論テンポも良くて、とても楽しいものだった。
個人的に、この作品の面白さが全開になっていたと思うのが、後半の大阪編。霧島の過去の交際相手である汐田菜緒や、彼女の元カレであり裏社会の人間と繋がりを持つ小津健人、作中前半での出来事がきっかけで霧島に対して私怨があるヤクザ連中や裏で糸を引く謎の男・周防薊、様々な人物達の思惑に吉乃や霧島、翔真が巻き込まれていくという内容だった。お互いの裏をかく作中キャラの駆け引きや戦闘がとても面白くて、緊迫感があってドキドキする内容だった。他のラブコメとは違った面白さが凝縮された章だったと思う。
大阪編は一応解決したけど、薊の存在とか、裏社会の抗争の行方や吉乃と霧島の関係性がどう変化していくのかとか、まだ回収されていない要素があるし、どれも今の展開が気になる部分だから、ぜひとも2期をやってほしいと思う。
針生先輩と花恋さんの馴れ初め回、この部分もすごく楽しみにしてた。2人とも自分の夢や目標に全力で挑み、決して恋愛を言い訳にしない。2人もそれを約束してるからこそ、お互いの存在が支えになっているという素晴らしい関係性が築けてるんだと思う。3話や9話で大喜が千夏先輩に勇気をもらったり、6話で雛が大喜に勇気をもらったり、特別な相手がいるから、そしてその人も頑張ってるから、自分も頑張れるっていう部分を沢山描いてるのがこの作品の魅力の1つだと思う。
雪さんと人好くんの交流、2人の心情や関係性の変化を繊細な部分まで丁寧に描いた、とても面白くて、そして温かくて優しい雰囲気の作品だった。
元々は殺し屋だった雪さんが、普通の高校生である人好くんの所にメイドとしてやってきて、人好くんをはじめ様々な人と関わる中で人の温かさや優しさに触れ、色々な感情を知っていく。心を休めることもできないような過酷な状況に身を置き続けた人物が平穏な世界で暮らす中で少しずつ変化していくという題材は珍しいものではないけど、今作はキャラ同士の心の交流や関係性の変化の描き方がとても丁寧で、コメディパートとのバランスも良くて、飽きることなく見続けることができた。
まず、ヒロインである雪さんが回を追うごとに喜怒哀楽を、色々な表情を見せるようになっていく過程を見ているのがとても楽しかった。大人しいキャラではあるけど、とんかつソースにハマって、食べることができればすごく嬉しそうな顔をするし、食べられない時は悲しそうな顔をする、家事で失敗続きだけどその分成功した時は得意げな顔になるし、人好くん達で出かけたり高校で文化祭に参加したりする時に楽しそうにしていたり、コロコロと変わる表情がとても可愛らしかったし癒された。思い悩む人好くんに対して、自分なりに考えてその苦しさを軽くしてあげようとする優しさにも感動した。演じている上田麗奈さんの演技もやはり素晴らしくて、ポンコツモードや殺し屋モードなど、雰囲気がガラッと変わる場面でも完璧に演じ分けていたし、雪さんというキャラの魅力が増していた。
主人公の人好くんの方も、雪さんにとってかけがえのない存在だったし、雪さんに対してご飯の美味しさや友達と関わることの楽しさ等、普通の日常の素晴らしさを教えたのは人好くんだと思う。過去の経験で思い悩むこともあったけど、傷つくのが怖いという恐怖と同時に、雪さんを含めて相手のことを大切にしたいという本人の優しさもあって、そういう意味では不器用なキャラでもあったけど、彼の明るさと優しさもこの作品の温かい雰囲気に繋がっていたと思う。雪さんも人好くんも過去の経験で悩んだり苦しんだりする時があるという部分が共通していたけど、互いに相手を支えたい、力になりたいと思っていて、そういう2人の関係性のあり方がとても良かった。人好くんが雪さんへの恋愛感情を自覚し、最終回では失恋してしまったと本人は思っているけど、その後に雪さんの側にも親愛とは別の感情が芽生えていることを匂わせていたから、今後は恋愛的にも2人の関係性が変化していくんじゃないかと思う。
演出や作画の面でも非常にクオリティが高かったし、雪さんと人好くんのクリスマスデートの回は特に絵が綺麗だった。アニメとしてのレベルもすごく高かった。
人好くんと雪さんの、恋愛感情も絡んだ関係性の変化や雪さんの師匠の存在など、まだまだ気になる要素は残ってるから、続編があることを期待してる。
どんな困難にも、理不尽な状況に対しても負けずに挑んでいくニナの強さ、真っ直ぐさに胸を打たれる作品だった。同時にその姿に元気をもらえる作品だった。
主人公のニナは、友人に裏切られたり、事故死した王女の身代わりとして連れていかれたりと1話からかなり過酷な目に遭い続けて、それ以降も様々な困難に見舞われたけど、どんなに辛くても諦めずに、たくましく困難を乗り越えていくキャラで、本当にカッコ良かった。心が折れたって無理もない位に理不尽な事だったり、時には命が危なかったり、見ているこちらもヒヤヒヤする程だったけど、ニナは正面からその困難や相手にぶつかっていったり、たまには少しずる賢い手も使ったり、感動できるし笑える部分もあった。
そんなニナの真っ直ぐさやたくましさが周りのキャラにも少しずつ変化を及ぼすという展開も良かった。ニナと出会ったアズールやセトは、最初は冷酷なキャラとして登場していた。特にセトはそれが顕著だった。けど2人ともただ冷酷なキャラというわけではなくて、暗い過去があったり、過酷な王族の権力争いや陰謀に晒されていたり、そういった要因で他人を信用できなくなってしまっているキャラだった。そんな2人がニナと出会い、彼女と関わっていく中で少しずつ心を開いていく過程が見ていてとても面白かったし、良いドラマが展開されていたと思う。アズールとセトはニナと関わる中で2人とも変わっていったけど、笑顔や優しい顔を表に出すようになり、雰囲気がやわらかくなっていったアズールに対し、表情や冷酷さにこそ大きな変化はないけど、明らかにニナに対して心を開いていると分かるセト、2人の変化にもそれぞれ違いがあって、その部分も面白かった。
11話のラストから最終回にかけては怒涛の展開で、目まぐるしく状況が変わっていく中で終わってしまった。ニナやセト、アズールはどうなるのか、フォルトナとガルガダの関係はどうなるのか、ぜひとも2期をやって今後の展開を描いてほしいと思う。
沢山の個性的なキャラとテンポ良くコミカルな掛け合い、独特な絵柄や演出、それらの要素が独自の世界観を形成していてとても面白かった。
かなりクセが強く独特な作品だったけど、ギャグ的にもラブコメ的にも非常に面白い作品だった。絵柄や演出がかなり個性的で、絵柄は背景にまで謎のネタが仕込まれていたり、謎の奉行や職人達が登場して議論する田中先生の脳内会議が描かれたり、単なるゲームキャラのはずが独自の人格を持ち、田中先生や村井の脳内に現れる春夏秋冬くんだったり、つい笑ってしまうような個性的なギャグが多くて面白かった。他の作品には内容な独特なギャグがこの作品の魅力の1つだったと思う。
キャラクターも非常に個性的だった。特にヒロインの田中先生は、演じる日笠陽子さんがノリノリで熱演していて素晴らしかったし、心情描写における早口長セリフやボケに対する鋭いツッコミがすごく面白かった。他のキャラも個性的なキャラが多くて、そのキャラによる掛け合いも最高だった。すごくテンポ良いものもあれば、セリフとセリフの間が絶妙な時もあって、どちらもすごく面白かった。ボケやツッコミのワードセンスも良かった。声優さんが楽しんで演技をしているような感じが伝わってきたから、こちらも見ていてとても楽しかった。
ギャグがかなり強い作品ではあるけどラブコメでもあるから、村井と田中先生や平井と弥生の恋模様も面白いポイントの1つだった。村井と田中先生は生徒と教師という関係である以上簡単に恋愛できる立場ではなかったし、田中先生の方はゲームキャラの春夏秋冬に惚れている状態だったから村井にとっては前途多難ではあったけど、諦めずにアプローチしていく村井の姿を見ると応援したいと思った。終盤で一度は折れかけたけど、最後には脳内の春夏秋冬とのやり取りを通じて立ち直り、自分自身と向き合った上でもう一度田中先生と会い、昔出会った小学生の頃の村井と高校生だった田中先生の、本当の意味での再会を果たすという展開には感動した。ラストで教師となり、明確に描かれたわけではないけど田中先生と結婚できたことが推測できる結末も良かったし、その恋が報われたことに安心した。途中から登場した弥生も、最初は村井のことが好きで、けど結局その恋は報われなかった。けど平井との関わりを通じて最終的には平井とくっついたのも個人的には良かった。ラブコメとしての面白さもちゃんとしていた作品だったと思う。
今まで見てきたラブコメはまた違った独特な雰囲気の作品ではあったけど、毎回とても面白くて見応えがあった。サブスクがディズニー+独占配信ではあるけど、こんなに面白いのだからもっと沢山の人に見てもらえたら良いなと思う。そう思う位に面白い作品だった。
全話にわたって家族の絆や愛が詰まった、すごく温かくてそして感動的な作品だった。
妻の貴恵を失った圭介と娘の麻衣の前に、小学生の白石万理華ちゃんに憑依する形で貴恵が現れたことから始まった今作は、家族の死から立ち直って新島家が再スタートするまで、そして貴恵が憑依した万理華ちゃんと母親である千嘉さんの、家族の再生の物語だった。この作品は毎回がすごく感動する内容だった。前半では戻ってきた貴恵も加えた新島家の3人の日常を多めに描きつつ、万理華ちゃんと千嘉さんの家族を描いていた。かつての母親との関係や結婚の失敗などにより自暴自棄のような状態になっていた千嘉さんの様子は見ていてとても苦しかった。本人が単に自分勝手だからとかではなくて、本当はこうなりたくなかった、しっかり親として幸せな家族を作りたかったという辛さや後悔、苦しさが感じられたからこそ、見ているこちらも感情を揺さぶられた。新島家との関わりを通じて、しっかり立ち直って万理華ちゃんと向き合えるようになって本当に良かったと思う。後半では新島家にスポットを当て、貴恵との別れが少しずつ近づいているという雰囲気が回を追うごとに強くなっていった。万理華ちゃんの体にいつまでも憑依しているわけにはいかない、再会できたけど新島家と別れて成仏しなければいけない、しかしまた別れるのは辛い、新島家の3人それぞれの感情がすごく伝わってきた。
貴恵との別れを受け入れたくない麻衣に対する、起きるはずのない死者との再会という奇跡にいつまでもすがってはいけない、貴恵との別れを乗り越えて進んで行かなくてはいけないという圭介の強い気持ちが特に印象に残った。誰よりも貴恵と一緒にいる時間が長くて、失った時の辛さも本当に大きいはずなのに、それでも娘の麻衣のためにその辛さを乗り越え、貴恵と再会するまで父親として麻衣に向き合えなかったことへの後悔と反省も込めて、麻衣を諭す姿にはすごく感動したし、これによって新島家が貴恵の死から立ち直って前に進んでいく準備が整ったんじゃないかと思う。
貴恵の未練が消えて成仏し、再び別れることになるのは、展開として予想できるものではあったけどそれでも見ていて辛かった。けど戻ってきた貴恵と過ごした日々を通じて新島家は悲しみから立ち直り、再スタートを切った。12話にわたって描かれたそれまでの過程には、家族の絆や愛がこれでもかと言う程に詰まっていて本当に感動的だった。本当に素晴らしい作品だった。
高橋留美子先生の描くラブコメはやっぱり面白い、それを再確認できるような作品だった。個性的なキャラの数々とテンポ良くて面白いギャグ、乱馬とあかねの恋愛模様、これこそドタバタラブコメだという感じでとても面白かった。
今作は約30年前に放送された作品のリメイク。その時のアニメは少しだけ見たことがあったからキャラクターと基本的な設定は知っていたけど、しっかりと最初からストーリーを追うのはこのリメイクが初めてだった。元々知っていたキャラの初登場はどんな感じだったのかとか、関係性はどう変化していったのかとか、そういう部分についても新鮮な気持ちで楽しむことができた。
この作品に限らず、高橋留美子先生の描くラブコメはまずキャラが皆面白くて魅力的。今作も、主人公の乱馬とヒロインのあかね、天道家の面々、良牙くん、シャンプー、久能兄妹、三千院&白鳥コンビ、登場しては強烈なインパクトを残していくキャラがとても多くて面白かった。キャラの掛け合いのテンポも良くて、ボケと鋭いツッコミどちらもすごく面白かった。声優さんの熱演も素晴らしくて、特に久能帯刀役の杉田智和さん、久能小太刀(黒薔薇の小太刀)役の佐倉綾音さん、三千院帝役の宮野真守さんの演技がとても面白かったし、実際この3人のインパクトはかなりのものだった。
ある意味武闘派のキャラが多い作品だったから、キャラ同士の決闘が描かれる時も多くて、その中で繰り広げられる戦いとギャグもすごく面白かった。決闘自体も、格闘試合に新体操やフィギュアスケートを組み合わせるという本作ならではの独特なものが多かった。
コメディ要素が強い作品ではあったけど、乱馬とあかねの恋愛模様も見応えがあった。出会いから喧嘩が多い2人ではあったけど、あかねをめぐる勝負に本気で挑んだりあかねを守ろうとしたりする乱馬と、乱馬からの言葉に喜んだり、乱馬に近づいてくる女性キャラに対して嫉妬したりするあかね、2人とも素直ではないけど、お互いのことを大切にしていることが伝わってきてとても微笑ましかった。
自分が知っているキャラの中で1期には登場しなかったキャラも何人かいた。無事2期も決まったし、未登場のキャラがこのリメイクではどういう形で登場し、どんな面白い展開を見せてくれるのか、楽しみにしてる。
バズビーvsハッシュヴァルト、千年血戦篇の中でも最も辛くて切ない戦いだと思った。合間に挟まれる2人の回想の中で、バズビーのハッシュヴァルトに対する感情がすごく伝わってきた。ハッシュヴァルトの努力を誰よりもよく見ていて確かに認めていた一方で、自分の方が上であると、おそらく無意識にハッシュヴァルトを見下してしまっていた。ハッシュヴァルトがユーハバッハに選ばれた時にすれ違い、全てが狂ってしまった。そんな2人が戦い、最後にはハッシュヴァルトがバズビーを手にかけてしまった。死に際のバズビーのセリフと笑顔、出会った頃の声と現在の声を重ねての「ユーゴー」、ENDの部分が赤く色づけられた上で最後に表示された「FRIEND」の文字がただひたすら切なかった。
かなり独特でクセの強さが印象に残る作品だったけど、独特な設定から展開されるストーリーや個性的で登場する度に強烈なインパクトのあるキャラクターが非常に面白く、演出や作画も良くて、アニメとしてすごくレベルが高く見応えのある作品だった。
この作品はまずとにかくキャラクターのクセが強かった。ターボババアやセルポ星人、全力疾走人体模型など怪異の側にいるキャラのクセが強いのは勿論、人間側のキャラであるアイラやジジのインパクトも抜群で、どのキャラも一度見たら中々忘れられないような個性を持つキャラだった。特に怪異側だとセルポ星人と全力疾走人体模型、人間側だとジジのインパクトがすごかった。クセの強いキャラが揃う中でも主人公とオカルンとヒロインの桃がしっかりと存在感を出していたのも良かった。2人ともクセが強いとは少し違うような気もするけど、キャラとしての強い個性は間違いなく持っていたし、掛け合いのテンポの良さや人間ドラマの丁寧さもあって、見ていてとても面白かった。
ストーリー面でも、SFとオカルトを組み合わせた設定から見応えのあるストーリーを展開していた。ギャグもシリアスも両方がすごく面白かった。ギャグは内容のクセが強くて、桃の阿部寛のモノマネや全力疾走人体模型などが特に面白かったし、キャラ同士の掛け合いもワードセンスの良さもあってすごく面白かった。内容だけでなく、非常にテンポが良くて、キャラの掛け合いの中で畳みかけるように繰り出されるギャグがとても面白かった。シリアス展開の中にギャグを挟んでもテンポの良さが損なわれることがなく、ギャグを入れながらであってもシリアス展開の緊迫感や怪異の気味の悪さ、そして少年漫画的なバトルや逆転劇が展開されていて、ストーリー構成の巧さに唸った。
作画の面でも非常にレベルが高かった。とにかく疾走感があったのがとても良かった。特にオカルン&桃VSターボババアの鬼ごっこのシーンは、ぬるぬる動いていた上に様々なアングルからのカットを使い分けていて素晴らしいスピード感の下、緊迫感のある鬼ごっこが描かれていた。戦闘シーンの迫力も最高だった。演出のレベルも同じ高く、これは特に7話で描かれたアクロバティックさらさらの過去回想が印象的だった。娘を誘拐されて必死に夜の町を走るアクさらの目線から風景を描いたり、月夜に照らされる湖の中で踊るアクさらの姿を描いたりと、気合の入った演出が素晴らしかったし、アクさらの過去の辛さ・残酷さが強調されていた。
総じてストーリー、キャラ、作画や演出など、どれを見てもレベルが高く、すっごく面白くて見応えのある作品だったし、最終回がめちゃくちゃ続きの気になる終わり方をしているから半年後の2期がすごく楽しみ。期待している、
嘘の結婚が本当の結婚になるまで、大原くんと本成寺さんの不器用な恋愛と偽装結婚の模様を楽しく見守ることができた。つい笑ってしまうようなシーンも多くてとても面白かった。
メインとなる大原くんと本成寺さんは、2人ともとてもよく似ていると思った。2人も相手のことは勿論、嘘の結婚のことや会社の同僚の人達のことやアラスカ行きのこと、とにかく色々なことを考え過ぎなんじゃないかって位に沢山考えて、悩んで、それ故にすれ違ったり、突飛な行動に出たりといった感じだった。特に本成寺さんはかなり突飛な行動や思い切った行動に出ることが多く、良い意味で予想を裏切ってくる人だったし、単純に回想も含めて行動が面白かった。大原くんの方は、本成寺さん程思い切ったことをするキャラではなかったけど、色々なことを考えたり、思い悩んだりする中で行動していて、不器用ながらに頑張っている姿が印象的だったし、人間的成長も描かれた。2人とも応援したいなと思えるキャラだった。
色々なことを考え過ぎるあまり、大原くんも本成寺さんもお互いの気持ちを真っ直ぐに伝えるってことが中々できなかったけど、最終回で無事結婚という形になって本当にめでたかった。一緒にいられることを心から喜び、お互いに相手の一挙手一投足が全て好きだと思うレベルでベタ惚れの状態だったのがすごく良かった。2人のイチャつき模様がとっても楽しそうで、見ていて微笑ましかった。
大原くんと本成寺さん以外のサブキャラも面白く、魅力的なキャラが多かった。大原くんと本成寺さんの会社の同僚の黒川さんや権田、大原くんの家族や地元の人達、幼馴染のナオ、クラウディアさん、個性的なキャラが多かった。同僚の1人の進士さんやナオのガラス細工の師匠など、出番こそ多くないのに妙に印象に残るようなサブキャラも多かった。特に離婚することになった時の進士さんの尋常じゃない荒れ方と奇行を見た時は、笑っちゃいけないんだけど笑ってしまった。
作中通して、結婚は必ずしも良いことだけじゃないってことが描かれてきたけど、最終回のラブラブな大原くんと本成寺さんの姿を見て、何となく、この2人は今後色々あるだろうけどしっかり乗り越えていくだろうと思った。2人の恋模様や結婚までの過程を見守ることができて、とても楽しかった。