■ケータイ業界の広告は何故いい感じなのか

http://anond.hatelabo.jp/20070516011411

広告を見た人にポイントをあげるという仕組みは、モバゲータウン（http://www.mbga.jp/）や、

無料着うたサイトのゴルゴンゾーラ（http://pc.zola.jp/）等、主要ケータイサイトが成功を収めている。

携帯サイトでこのモデルが成功してるのは、PCとケータイのユーザに大きな違いがあるから。端的に言うと、ケータイ広告は成約率が半端じゃなく高い。PCのそれの10倍以上は余裕。なんでかってーと、ケータイユーザは、ケータイから物を買うという事を極めて日常的に行なうから。iTMSから歌は買わないけど、着うたは日常的に買うって人はかなり多いはず。着うたやゲームなんかは、ケータイの決済システムが使えるから支払いが楽で、その結果どんどん使うわけだ((ケータイに落とすデータは有料で、PCのものは無料、という風にユーザが調教されてきたって側面もあるが))。

支払いが簡単＞ケータイで買い物をする人が多い＞広告の成約率が高い＞広告単価が高い＞クリック辺りのユーザへの報酬が高い＞クリック率が高い、という正のループがあるのが、ケータイ広告業界の特徴。

（モバゲーの高利益率体質の要因の一つには、企業からは現金をもらっておいて、ユーザに渡してるのはアバター購入に使われるバーチャルマネー、という錬金術構造がある。また、この構造によって、ユーザ側にとっては広告踏みとかも「ゲーム」である、という認識が生まれ、それが成功に寄与している可能性があるが、この辺はまあ割愛）

で、こういう感じの成功をケータイ文化圏からPC文化圏に持ち込むとしたら、絶対に必要になるのが成約率の向上。そのために何より欲しいのが小額決済システム。ポイントというより、日常的に使える、現金と兌換可能な電子マネー的側面を持ったものの方が望ましいかな。Amazonのアフィリエイトだけ大流行してて、それ以外の成功報酬型が流行らない理由は、いちいち支払いのために個々のサイトに登録するのが面倒、という点が大きい。共通利用可能な支払いシステムが生まれたら、かなり大きな変化が生まれるはず。

iTMS-Jの売上データが欲しい

比較のため、iTMSと着うた市場の規模のデータが欲しい。iTMSの国内売上データって公開されてないのかな。

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