先日、Raspberry Pi 5を使って自宅のNASをリプレースしました。
今回はATXケースにRaspberry Pi 5を納めた際の作業ログです。
前提
ストレージは既存のものを持ち越すため、リプレース後のNASには以下のパーツを収める必要がありました。
- Raspberry Pi 5
- SATA SSD
- SATA HDD * 4
- ストレージ用の電源
もとのケースのデザインが気に入っていることや、多くのHDDを収めるためには自作PCケースが最適と考え、今回はもとのNASの中身を入れ替える方針とします。
規格に準拠したものが少なすぎる
Raspberry Piなどを自作PCケースに収めることにしましたが、今回使用するハードウェアで規格に沿ったものはHDDとSSDくらいです。
残りのパーツについてはそのままではケースに取り付けることすらできません。
まずはマウンタを作成する必要があります。
当初はマザーボードの代わりとなるRaspberry Pi 5の固定マウンタを作ることも考えましたが、位置決めは面倒ですし、今後パーツ構成を変更するたびにマザーボードサイズの大物を出力したくはありません。
今回はDINレールを採用してみることにします。
DINレールについてはx.comやDiscordで自作3Dプリンタで使われていたのを見て存在を知ったのですが、産業用機器の取り付けなどに使用されるレール規格のようです。
このDINレールですが、3Dプリンタと相性が良いのです。
- レールのマウンタパーツはprintablesなどで多く公開されてる
- これをベースにさらに修正しました
- マウンタパーツの上に載せるパーツをモデリングするだけでいい
- レールが安い
ということで、ATX規格のマザーボードの代わりにこのDINレールを載せて、Raspberry Pi 5や必要なパーツを取り付けることにします。
200mmのアルミ製DINレールはAliExpressで一本200円程度で安価に入手できました。長さが200mmちょうどではなく±5mm程度ずれており、それでいいのか・・・とは思いましたが
IOパネルにRaspberry Pi 5のLANコネクターを出したかったので、そこを基準に位置決めし、レール固定具を作成しました。
ほかにも多くの専用パーツをモデリングし、失敗した試作の山をつくり、DINレールの固定ができました!
WAGOのマウンタは公開されていたモデルを使わせていただきました。流用しやすいのもDINレールの魅力ですね。
ATXケースにきれいに収まりました。 LEDのスポット照明も取り付け、見た目も満足いく仕上がりになりました!
ATXケースにDINレールを入れるのはおすすめです。
DINレール用アクセサリはモデルがたくさんあるので流用しやすく、作りやすいので、余らせた自作PCケースの用途として、いかがでしょうか。
DINレール固定具について
Printablesで公開しています!