小生、日経購読者である。珍しくはないだろうが、減少している人種ではあろう。通勤電車でも、ぎゅうぎゅうでない限り、座席の前に立つ限り、紙で読む。そうじゃないときは電子版。高くなりましたね。月5,500円+1,000円ですよ。45手前ほどの会社の後輩が「新聞とってません」とかいうのを聞くと、「商圏が全国にまたがるような仕事してて日経も読まんのか?」という気持ちと「ん~、『読め!』って命令するようなことではないけれど…」とうモヤモヤが同時に沸き立ちます。
そんな日経さん、地方はともかく都市部ではちょいちょい購読者に魅惑的なイベントを案内してくれます。去年、おととしは気づかなかったな~、「文楽の夕べ」。ライブ配信と会場の2種を応募できました。会場にしました。当たりました。チケット代わりのはがきが届きました。「転売禁止、本人確認します」の掲示(当選メールにも)。きび~しいんだね~。善意で知人に譲ることもままならない。世知辛い。
今日は現場の立ち合いから直行で日本経済新聞社大阪本社へ。北浜という、大阪の兜町的なエリアに行きます。登録して、会場へ。
50人くらいを募ってましたかね。空席はわずかだったように思います。
こんな感じでほとんどは老人でした…
第一部は「文楽教室」に似た、太夫の唄い方と三味線の表現方法。約30mくらいの距離で、太夫の生声聞くのは迫力あった。文楽観に行って、1等席の最前列くらいの近さなのではないか!?
その後桐竹勘十郎さんによる人形の首(かしら)の説明。
そして「冥途の飛脚」から「羽織落としの段」を披露!この近さで!
二部の人が言ってたけど、(女郎の身請けに大金持って)行こうか(大名のところに持っていくべき大金だから)戻ろうかを迷って行ったり来たりするだけの場面が見どころって確かにすごい。
15分の予定だった休憩時間が30分ほどに(笑)。あれ?(笑)
第二部は森西真弓さんなる、「上方芸能」元編集長の方の回しで桐竹さんと元宝塚雪組トップ・壮一帆さんの対談。雪組では和物をよくやるのだとか。「冥途の飛脚」を翻案したものがあるんだとか。
文楽では「テンペスト」を和風にした演目をやったことがあるのだとか。決まり事から離れて面白かったそうな。
そうか、文楽は脚本家がいない。そうかそうか。
浄瑠璃=義太夫節(大阪での言い方。歌も大阪弁のイントネーション)。なるほどなるほど。
今年は近松門左衛門生誕370年で300回忌の年だったそうです。
色々興味深かったです。
返る時、お土産まで渡されて。
A4とB4の間くらいの判型の紙袋には、高山堂さんのどら焼き、「卵かけごはんがおいしい詰め合わせ」が入っていました!スポンサーしている「テート美術館」も(はいはい、行くって行くって)。
とても楽しい晩でした。