コンパクトなサイズとUSBケーブルだけで使える手軽さで、サブディスプレーとして地味ながら人気の製品が小型のUSBディスプレーだ。しかし、現在市販されている大半の製品は、7型ワイドサイズで解像度が800×480ドット。サイズはともかく解像度がかなり低いため、用途はかなり限られてしまう。
アイ・オー・データ機器が発売した「LCD-USB10XB-T」は、USBディスプレーとしては大きめのサイズと高解像度画面に加えて、タッチパネル操作の機能を搭載する注目の製品である。
ミニUSBディスプレーでは初の1024×600ドット
ACアダプターは必須
LCD-USB10XB-Tは、10型ワイドサイズ、解像度1024×600ドットのディスプレーパネルを採用するUSBディスプレーである。画面のサイズや解像度は、ネットブック並みだ。内蔵するディスプレーコントローラーには、USB接続型では定番のDisplayLink社製コントローラーを採用。パソコン本体に接続するだけで、自動でディスプレードライバーのインストールが行なわれる(タッチパネルは別)お手軽な製品となっている。パソコン1台に最高で6台まで接続可能という点も、USBディスプレーでは定番だろう。
操作ボタンの類はとくになく、本体左側面にバックライト輝度の切り替えスイッチがあるだけだ。輝度はHigh/Lowの2段階切り替えとなっている。仕様上の最大輝度が144cd/m2とあるだけに、ノート本体のディスプレーと比べると、Highでもやや暗めだ。表面にタッチパネル用センサーが貼られている影響もあるだろう。発色もよいとは言えず、フォトビューワー的に使うには適さないが、文字情報主体のサブディスプレーとしては問題ない。
小型のUSBディスプレーは、USBバスパワーだけで駆動する手軽さが魅力のひとつだが、LCD-USB10XB-Tは残念ながら、付属ACアダプターが必須とされている。スペックを見ると消費電力は最大7W、輝度Low時でも4.5Wとあるので、USB接続だけで使うのは難しそうだ。実のところ、記者の環境で試した限りでは、USB接続のバスパワーだけでも、表示・タッチ操作ともに動作はした。USBだけでも動かないことはなさそうだが、USBポートの電力供給に過大な負荷をかけることになるので推奨はしない。
本体背面にはカバー風のスタンド部がある。このスタンドは途中でロックするような仕組みはなく、最大に開閉した状態で使うのが基本。つまりディスプレーのチルト角度は固定となる。だが、これも記者が試した限りでは、本体とスタンド側のゴム足がいい滑り止めになるのか、最大に開かなくとも適当な角度に開いて使えた。タッチ操作の際には不安定になるが。
なお、本体を寝かせた状態で使う際に、背面に貼り付けて使う吸盤型スタンドも付属している。寝かせてタブレットとして使う際に役立つ。
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