この画像を大きなサイズで見る 我々を魅了してやまない、最大で18メートルにも及ぶ深海の巨大生物「ダイオウイカ」。NHKと米ディスカバリーチャンネルが、生きた個体を映像で撮影することに世界で初めて成功し話題となったが、その謎に包まれた正体を解明するべく行われたDNA解析の結果が、20日に英学術専門誌「英国王立協会紀要」で発表された。新発見の一つは、ダイオウイカは1種しか存在しない可能性が高いというものだ。 また、ダイオウイカは実は希少種ではなく、深海に多くの数が生息しており、その幼体は暖流に乗って、極地域を除いた世界中の海に広まっている可能性があるという。 DNA解析を行った生物学者らは、「ダイオウイカ属には『Architeuthis dux』の1種しか存在しないということを強く示す」証拠が得られたと述べている。もし事実ならば「この種は汎存種で、相当な数が生息している可能性が高い」という。
