23か国における50歳以上の成人では、インターネットの利用が生活満足度の向上、自己申告による健康状態の改善、およびうつ症状の減少と関連しているかもしれないことを報告する論文が、Nature Human Behaviour に掲載される。この調査結果は、特に高齢化が進み、メンタルヘルスのサービスが限られている国々における公衆衛生政策や実践に影響を与える可能性がある。 2019年には、世界全体で55歳以上の約14%がうつ病などの精神疾患を経験していた。これまでの研究では、特に若い世代の間で、インターネットの利用が精神状態の悪化と関連していることが示唆されていた。しかし、インターネットは、健康情報や社会とのつながりの源でもあり、これらは中高年層のウェルビーイングに重要である。これまで、インターネットの利用と世界中のこの年齢層のウェルビーイングとの関連性については、ほとんど知られていなかった。 Q