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作家論に関するCrowserのブックマーク (21)

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『ルパン三世 カリオストロの城』公開の段階で、宮崎駿の知名度は低いものだった。勿論、東映長編時代からのアニメーションファンや、業界に近いところにいる人は彼の事をよく知っていただろうが、若いアニメファンの多くはその名を意識していなかったはずだ。当時、アニメ好きな中学生であった僕もその1人だ。 理由はある。宮崎駿はそれまでに監督的に参加した作品があっても、監督としてクレジットされた事がなかった。シリーズ途中から高畑勲と共に監督を務めた『旧ルパン』にしても「演出/Aプロダクション演出グループ」と表示されているだけで、彼の名はない。『未来少年コナン』でのクレジットは監督ではなく「演出」だ。『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』での役職はレイアウトや画面設定であって、当時のファンには、その仕事の凄さが分かっていなかっただろう。東映長編時代の作品も同様だ。『未来少年コナン』や『カリ城』に関して

  • Love Piece Club [REGULAR COLUM]

    はじめに「え?」と思ったのは、確か、「魔女の宅急便」。いや、それどころか「ルパン三世カリオストロの城」の頃から疑問に思いつつ、見て見ぬ振りをしていたのかも。 他に突っ込みたいテレビネタもあったんですが、「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞を取ったので、ずっと書いてみたかった宮崎駿の女性観をちょっと考えてみようと思う。とはいえ、あたしは宮崎駿の作品をすべて見ているわけではないし、宮崎駿関連書も、ほんの一部しか目を通していない。だから、ここでのあたしの意見は、あくまで、一観客の意見ということで読んでいただきたい。下手なこと書くと、ぬるいファンにも、気のマニアにも怒られそうなので、ちょっと予防線を張っているわけであるが。 宮崎駿の作品を「フェミニズム」として評価する人は少なくない。ただ、そのほとんどはフェミニストではないけれど。宮崎アニメの女性キャラは、よく3つに分類される。困難に勇敢に立ち向か

  • 『HUNTER×HUNTER』の休載問題を考える

    現在の週刊少年ジャンプを語る上で、外すことができないこの問題。 それは、テレビアニメ化もされて高視聴率を記録し、ジャンプ誌上でも欠かすことのできない人気作品『HUNTER×HUNTER』の問題です。 確かに人気沸騰中のこの作品ですが、休載が非常に多い作品でもあるのです。 ジャンプ誌を買って最初に見るページが目次(休載のお知らせが載っている)だったりする人が多数いたり、ジャンプ誌に穴埋めのための新人作家の読み切りギャグマンガが載っていて、“誰が落としたんだ!?”と思っていると、ほぼ間違いなく『HUNTER×HUNTER』だったりするくらい、休載が多いです。 原作者の冨樫先生は、何故そこまで落とすのか?という疑問も生まれてきますが、それが分かれば読者も余計な気苦労をしなくても良いのですけどね。 一般には、絵に拘ってアシスタントなしで1人で描いているためとか、コミケの原稿が忙しい(実

  • 坂口安吾 不良少年とキリスト

    もう十日、歯がいたい。右頬に氷をのせ、ズルフォン剤をのんで、ねている。ねていたくないのだが、氷をのせると、ねる以外に仕方がない。ねてを読む。太宰のをあらかた読みかえした。 ズルフォン剤を三箱カラにしたが、痛みがとまらない。是非なく、医者へ行った。一向にハカバカしく行かない。 「ハア、たいへん、よろしい。私の申上げることも、ズルフォン剤をのんで、氷嚢をあてる、それだけです。それが何より、よろしい」 こっちは、それだけでは、よろしくないのである。 「今に、治るだろうと思います」 この若い医者は、完璧な言葉を用いる。今に、治るだろうと思います、か。医学は主観的認識の問題であるか、薬物の客観的効果の問題であるか。ともかく、こっちは、歯が痛いのだよ。 原子バクダンで百万人一瞬にたゝきつぶしたって、たった一人の歯の痛みがとまらなきゃ、なにが文明だい。バカヤロー。 女房がズルフォン剤のガラスビンを縦

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    [?B]太宰の死に寄せて、愛情と哀しみに溢れた文章。 図書カード:http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42840.html
  • http://www.mieko.jp/blog/2005/06/post_4ba0.html

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「でもただ、倉橋氏の死の印象を喩えるならば、 ひとつのひっそりとした植物のある体系の消滅というか、精巧な空中庭園の崩壊とか、精緻で無意味なまでに巨大な無人宮殿の設計図の焼失、そんなような、異動。 生きて
  • CUT 1996.10 Book Review さよならレイ・ブラッドベリ――悲しいけれど、ぼくはあなたを卒業していたようです。

    そろそろ夏も終わりかけた週末に、ふと気がつくとぼくはこんなを手にしていた。なぜだかは覚えていない。しばらく前に屋で見かけて、買いなおしたまま会社の机の上に転がしておいたのが、今頃出てきたのだ。 中学生の頃、家の棚にあったこの『たんぽぽのお酒』(晶文社)を読んで、ぼくはそりゃあ幸せだった。レイ・ブラッドベリ。この人の小説は、ある年代以上の SF 読者にとって、甘酸っぱくなつかしいノスタルジーに満ちている。多くの人にとって、ブラッドベリは初めてレトリックの力を教えてくれた作家だ。つまらない、ちょっとした、でも個人的にとても大事なできごとや物やオブセッションを、普遍的な世界に拡張してしまう、あるいはもっと一般的な恐怖に接合してしまう文の力。そして数多いかれの作品のなかでも、この『たんぽぽのお酒』は突出した位置を占めている。 「静かな朝だ。町はまだ闇におおわれて、やすらかにベッドに眠っている

  • 2004-12-26 - ゾゾコラム

    以前から気になっていたマンガ、「テニスの王子様」(許斐剛/集英社)通称「テニプリ」を、1〜21巻まで一気に読んだ。女性読者によるキャラクター支持がすさまじく、同人誌やコスプレ等の二次創作方面にも圧倒的な人気を誇っている(らしい)作品。連載は読んだことがないが、ファンの熱狂ぶりだけはネットなどで知っていたので、ここまで人気になる秘密はいったい何なのか、それがずっと気になっていたのだ。そんな訳で、先入観で判断しないよう黙々と読んでみたのだが、読み始めて少しすると、作品にいろんな「違和感」を感じて、話に没頭できなくなってしまった。読めば読むほどその違和感は、どんどんどんどん大きく育っていく。ストーリーに集中できなくなったアタシは、とうとう途中で単行を放り投げてしまったのだった。 読んでいる最中、アタシが感じていた「違和感」に名前をつけるとしたら、それは「無邪気さ」ということになるのではないか

  • マンガがあればいーのだ。 「バクマン。」の暴露に秘められた想い

    07<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>09 「もと子先生の恋人」を読んでやっぱり田中ユタカ先生はいちゃラブ悶えの達人だな、と。 この全開のラブラブ感。ピュアラブ。 「愛人-AI・REN-」や「ミミア姫」みたいな作品も勿論大好きかつ素晴らしいと思うのですが、 個人的にはこういった“普通”の中にあるラブっぷりこそが田中ユタカ先生の真骨頂なのかなぁと。 そういう意味で何か昔を思い出してしまってホロリと悶えました。 ちなみに僕の“初田中ユタカ作品”は「初夜-ヴァージン・ナイト-」だったんですよねー “らぶらぶえっち”と称するのが一番ピッタリなこの作品に初めて出会ったのは、 多分まだ高校生の頃。だからこそ、この作品は自分の中で忘れられない作品として刻まれてます。 未読の方は読んでみれば一発で理解ると思います。 こんなに

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    # 田中ユタカ 矢吹健太朗 長谷見沙貴
  • メビウス・ラビリンス : 荒木飛呂彦のコマ割りの原理 - あなたは今どんな姿勢でモニターを見ているのか?

    毎日すこしずつ和訳を作っています。 『Inside Moebius』 《全画像付き》メビウスの 入門に最適な一篇。洒落た 雰囲気とちょっとシュール なストーリー。メビウスは いかにしてベデを描くに至 ったのか? 『STARDOM STORY』 《全画像付き》スケッチ風 の短篇ベデです。 メビウス「漫画は好き?」 ユニコーン「もちろん!」 『The Long Tomorrow』 《全画像付き》私立探偵のピートは、ドールという美女から仕事を依頼される。しかし彼女が暗殺され、ピートにも追っ手が。はたして事件の真相とは……? 『L'Incal 1』 《全画像付き》メビウスの代表作。謎の物体アンカルをめぐって、私立探偵のジョン・ディフールが冒険を繰り広げます。

    メビウス・ラビリンス : 荒木飛呂彦のコマ割りの原理 - あなたは今どんな姿勢でモニターを見ているのか?
  • 【12/24】2009年4、5合併号のジャンプ感想(まとめ) (The 男爵ディーノBLOG)

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「バクマン」「こち亀」感想が面白い。
  • 宮崎駿監督を悩ませた、『風の谷のナウシカ』の「3つのラストシーン」 - 活字中毒R。

    仕事道楽―スタジオジブリの現場』(鈴木敏夫著・岩波新書)より。 【『ナウシカ』というと、ぼくがいつもふれるエピソードが二つあります。 一つは製作終盤のときの話。当然のように、どんどんどんどん制作期間をっちゃって、映画がなかなか完成しない。さすがの宮さん(宮崎駿監督)もあせった。じつは宮さんというのは、締切りになんとかして間に合わせたいタイプの人なんです。それで、彼が高畑(勲)さんとかぼくとか、関係する主要な人をみんな集めて訴えた。「このままじゃ映画が間に合わない」と。 進行に責任を持つプロデューサーは高畑さんです。宮さんはプロデューサーの判断を聞きたいと言う。そこで高畑さんがやおら前に出て言った言葉を、ぼくはいまだによく覚えています。何と言ったと思います? 「間に合わないものはしようがない」 高畑さんという人は、こういうときよけいな形容詞を挟まない。しかも声がでかい。人間っておもしろい

  • CUT 2004/03 Book Review

    営業的な配慮というのはもちろんわかるのだけれど。 (『CUT』2004 年 5 月) 山形浩生 嶽野ばら。この人は、ある意味で賢い立場にいる作家さんだけれど、それがかれの限界にもなっているの。今回の話は要するにそういうこと。 かれはちょっと特殊なジャンル作家だと思われているので、それ故にだれも(というのは、ちゃんとものを読む能力のある人、という意味だ)かれのを真面目に論じようとしない。たとえば舞城王太朗について考えるような形で嶽野ばらを考える人はだれもいない。岩井志麻子や、もっと下がって渡辺淳一のような形ですら読まれることはない。かれの読者のほとんどは、特殊なニッチにいる人々で、かなり一般性のない閉鎖的なコミュニティを形成している。というか、一般性がないことこそ、そのコミュニティの存在理由であり存在根拠なのだもの。 それは嶽にとっては、たぶんありがたいことなんだろう。少なくとも営業

  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    ビールとポップコーンと映画 ラストマイルを見た。良い映画だった。 映画館でべそべそ泣いて、鼻を啜りながら車で帰った。感想はこのブログでは書かない。みんな映画館に行って感じてみてほしい。 帰ってからツイッターで感想を漁り、うんうん、わかるわかる、そうだよね、とまた映画を思い出して…

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  • あかほりさとるのライトノベルにおける立ち位置―好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

    オタク成金』(→感想) を読むと、あかほりさとる が、まるで90年代ライトノベルの代表のように錯覚してしまうけれど、あかほりさとる は、ライトノベルの中ではかなり異質な存在だと思ってます。あかほり は、ライトノベル流にあたる『ロードス島戦記』や『スレイヤーズ』の影響をさほど受けてるようには見えず、また、あかほり の改行バリバリの独特な文体をあたかもライトノベルの特徴のように書かれているけど、それは、ライトノベルの特徴ではなく、少女小説の特徴だっ!! あかほり が作家デビューした1989年は、オタク向けのアニメの放映数が激減していた「アニメ冬の時代」。ライトノベルも 80年代中頃までは、アニメの影響を受け、ノベライズも盛んに行なわれてましたが、80年代後半になると、アニメに代わって TRPGRPG の影響を強く受けるようになります。1988年に創刊された 角川スニーカー文庫や

  • かきふらい「けいおん・・・?」 - ゴールデンタイムズ

    1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/02(土) 17:35:45.69 ID:W5FKCNg90 今日はお部屋の大掃除 そんな時机から封筒に入った原稿が かきふらい「んー?・・・けいおん・・・?あぁ」 かきふらい「そういえば昔こんな漫画を集英社に出そうか迷ってたっけな・・・ハハ」 続きを読む

  • まゆたんブログ:思うこと。

    最近、雷句先生の訴訟問題で、編集者と漫画家の問題が浮上していますが 新條もフリーになったいきさつで思うところがあって 普段はこういう話をブログでは絶対にしないようにと思っているのですが 一言、書こうと思います。(一言じゃないですが・・・むしろ長いです。) やはり、編集者と漫画家は対等な立場でありたいと思っています。 気持ち的には、漫画家は編集者に対して「お仕事をもらっている」と思っていたいし、 編集者は漫画家に対して「漫画を描いてくれている」と思っていてもらいたい。 そんな気持ちでずっとお仕事をさせていただいていました。 どんなに忙しくても、「この雑誌に描いてほしい」と言われれば寝ないで描いていました。 「こういうものを描いてほしい」と言われれば、出来る範囲で描ける漫画を。 新條が漫画というお仕事でご飯をべていけるようになったのは 育ててくれた編集者のおかげだし、掲載してくれる雑誌のおか

  • サービス終了のお知らせ

    サービス終了のお知らせ いつもYahoo! JAPANのサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様がアクセスされたサービスは日までにサービスを終了いたしました。 今後ともYahoo! JAPANのサービスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

  • 悲しい忘却 - こんぷれいんつ・ぶろぐ(運休中)

    涼宮ハルヒが好きだ。 でも四年もの歳月は作品を忘却させて、 スキャンダラスな話題たちが、 それに泥を塗った。 - 1.終わったコンテンツはゴミ箱へ。なら、ささげた愛はどこへ行く? ここ数年で一度に放送されるアニメは激増したように思う。ジャンルは様々あるしそれ自体はまったく良いことだと思う。けれどそれと同時に視聴者の作品消費、代謝が早くなっているようにも感じた。 水星氏の言葉は一度は誰もが考えたと思う。けいおん!は終わってからまだ間もないし、しかもまだ劇場版がある。すぐに廃れるようなものではない。だが、劇場版までに新たな作品が続々と生まれ、既存のコンテンツは徐々に鮮度を失っていく。きっとどんな作品も二年もたてば「終わったコンテンツ」だ。それが三年もたてば、 らき☆すたはなぜ消えたのか?(リンク先閉鎖) こういう話題として扱われるようになる。記事の内容もさることながら、真性の「らき☆すた」ファ

    悲しい忘却 - こんぷれいんつ・ぶろぐ(運休中)
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    『涼宮ハルヒが好きだ。 好きなのに、それを言うとみんなから馬鹿にされる気がした。 涼宮ハルヒが好きだ。 好きなのに、それを一緒に叫ぶ仲間はもういない。』
  • くたばれネット評論家。 - Something Orange

    藤子不二雄の名作『エスパー魔美』に、芸術と批評の関係を扱った「くたばれ評論家」という有名なエピソードがある。 主人公、魔美の父親は画家なのだが、あるとき、某評論家から手ひどい批判を受け、怒る。その姿を目にした魔美は超能力を使ってその評論家にいたずらするのだが、父は喜ぶかと思いきや、諄々と魔美を諭すのだった。 「公表された作品については、みる人ぜんぶが自由に批評する権利をもつ。どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。それがいやなら、だれにもみせないことだ」 魔美が、でも、さっきは怒っていた癖に、というと、父はこう答える。 「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある!! あいつはけなした! ぼくはおこった! それでこの一件はおしまい!!」 芸術家の矜持を見事に描き出した名エピソードである。であるのだが、もしかしたら既に通用しなくなっている考え方かもしれない、とも

    くたばれネット評論家。 - Something Orange
  • 【書評】古谷三敏「ボクの手塚治虫せんせい」~手塚治虫は「必ず映画を見るんだぞ」と言ってアシに千円のお小遣いをあげたという話 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    この前、twitter上で、漫画家の古谷三敏さんは手塚治虫の初期のアシスタントであり、その回想記が最近になったという話を見つけてここでも紹介しましたよね。 ボクの手塚治虫せんせい 作者:古谷 三敏双葉社Amazon 購入して読んでみました。 データ的にいうと、古谷氏は昭和34年から4年半ほど手塚のアシスタントをしており、当時の手塚は「魔神ガロン」や「キャプテンken」などを連載、アニメでは「ある街角の物語」などを製作したという。 手塚治虫のエピソードに関しては、 (1)藤子不二雄氏らが「まんが道」で描いた様な、やさしさと心配りにあふれた人格者 という像があり、それと同時に (2)己に厳しい求道家にして、アイデアとそれを支える技術(作画の早さなど)を持つ超人像。 そして最近、ってわけではないけど、 (3)それでも殺人的な締め切りに追われて逃げたり言い訳したり、それでもなんとか間に合わせたり

    【書評】古谷三敏「ボクの手塚治虫せんせい」~手塚治虫は「必ず映画を見るんだぞ」と言ってアシに千円のお小遣いをあげたという話 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-